クリソベリルは黄色から緑色の色合いを持つことが多く、中には希少な赤色や青色もあります。深い森の緑や柔らかい夕暮れの色合いなど、自然の美しさを思わせるのが魅力です。2021年には誕生石の改定で2月の誕生石にクリソベリルキャッツアイが追加され、さらに知名度や人気が広がっています。
ここからは、クリソベリルがどのような宝石なのか魅力を徹底解説します。
1.クリソベリルとは?
一般の知名度はあまり高くないものの、クリソベリルそのものは長い歴史を持つ宝石です。いつから存在するかははっきり分かっていませんが、19世紀にはイギリスをはじめヨーロッパで宝飾品として人気を博しました。
名前はギリシャ語で黄金を意味するChrysos(クリソス)と宝石の種類を示すBeryl(ベリル)の組み合わせから来ています。個体ごとの色味を決めているのは、それぞれに含まれる元素の量です。透明度が高いほど希少価値が高くなります。
クリソベリルの変種にアレキサンドライトがあり、こちらのほうが名前を知っている方も多いのではないでしょうか。また、蛍光性のある強いライムグリーンのクリソベリルは、特にパロットクリソベリルと呼ばれることがあります。
猫の目のような白い光の線が石の中央に入るクリソベリルキャッツアイも、人気の変種です。キャッツアイ効果(シャトヤンシー効果)が表れる宝石はいくつかありますが、単に「キャッツアイ」と呼ぶときは、通常クリソベリルキャッツアイを指しています。
2.クリソベリルの魅力
クリソベリルの魅力は、緑から褐色まで豊富なカラーがあり、バランスよくカットを施すことでより輝きが増す点にあります。
宝石はより美しく見えるように熱処理やオイル処理などを施すことがよくありますが、クリソベリルには加工処理を加えないことが一般的です。そのままでも十分に美しい天然無処理宝石である点も、クリソベリルのユニークな魅力と言えるでしょう。
宝石の硬さを表すモース硬度は10のうちの8.5で、非常に丈夫です。耐久性に優れ、価格的にも親しみやすく、日常使いにおすすめの宝石です。
3.クリソベリルの需要が高い理由
クリソベリルは、宝石愛好家の中で根強い人気がある石です。さまざまな色合いがあるためファッションに合わせやすく、頑丈で傷つきにくいため、親しみやすいジュエリーとして高い需要があります。
産地が少なく、流通量が少ない点も需要を高める理由の1つでしょう。現在、宝石としての使用に耐える石が採れるのはブラジル、マダガスカル、スリランカなどに限られます。そのため、産出量があまり多くありません。
変種であるクリソベリルキャッツアイが採れる量となるとさらに少なくなり、希少性が高く価値が上がります。クリソベリルキャッツアイに美しい光条が入るのは、平行になったインクルージョン(内包物)が内部に含まれているためです。
インクルージョンの並びにあわせてカボションカットすると、光が集まり白いラインが生まれます。内包物が含まれない石をカボションカットしても光条は見られません。特有のキャッツラインに魅了される方も多く、人気の理由です。
4.クリソベリル以外に押さえておくべき宝石
宝石には、クリソベリル以外にも押さえておきたい魅力的な種類がたくさんあります。以下で、人気の宝石の特徴やジュエリーとしての魅力を紹介します。
(1)アメジスト |
水晶の一種で、気品を感じさせる美しい紫色が大きな魅力です。色が均一で強い赤みがあるほど高品質とされます。
アメジストは加工しやすくさまざまなカッティングができるため、いろいろなサイズ・デザインのジュエリーが揃います。
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(2)シトリン |
黄色や赤みを帯びたオレンジ色が特徴的な水晶の変種です。水晶は産出量が多いため、比較的手ごろな価格で購入できます。ただし、シトリンの黄色やオレンジ色は熱処理を加えることで引き出したものがほとんどです。天然のシトリンであれば高い価格がつくこともあります。
明るい黄色やオレンジ色に輝くシトリンは、ジュエリーにして身に着けると華やかな印象を演出できるのが大きな魅力です。
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(3)エメラルド |
ダイヤモンドやルビーと並んで有名な宝石です。深みのある落ち着いた緑色が特徴で、透明感が高いほど価値が高くなります。
鮮明に輝く緑色で強い存在感があるので、シンプルなデザインのジュエリーでも身に着ければ鮮やかな印象を与えます。コーディネートのよいアクセントになるでしょう。
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5.【まとめ】クリソベリルの買取なら「買取本舗七福神」
クリソベリルは、黄色・黄緑色・緑色・オレンジ色・褐色などさまざまなバリエーションがある宝石です。一般的なジュエリーの買取相場は約4万~61万円です。
買取本舗七福神では、宝石・ジュエリー製品の買取を手数料無料で行っています。宝石自体の価値だけでなく、貴金属部分やダイヤ部分も丁寧に査定しますので、ぜひお気軽にご相談ください。