マリエラはスペインを代表するジュエリーブランドです。花や植物などを題材にしたモチーフは従来の形にこだわらない装飾性が魅力であり、半透明で淡い色合いが特徴的です。過去には、スペインを訪れた上皇后・美智子さまにブローチが贈られたことでも話題になりました。
ここからは、マリエラの歴史や魅力を紹介します。
1.マリエラの歴史と魅力
マリエラは、1893年にスペインのバルセロナで宝石職人のジョゼップ・マリエラ・イ・ヴィダルによって創業されたジュエリーブランドです。マリエラ家3世代で歴史を築き上げたジュエリーブランドであり、130年以上の歴史を持ちます。ジョゼップはバルセロナの宝飾品業界の発展に寄与した人物で、工房は彼の息子であるフランシスコとホセ、ホセの息子であるルイスに受け継がれました。
中でも、ルイスはマリエラをスペインを代表するジュエリーブランドへと成長させた「稀代のジュエリーデザイナー」と称されるほどの人物です。
3代目のルイスはロンドンで金銀の装飾の技術を磨き、スイスでは「リモージュ製法」と言われるホーローの技術を修得します。さらに半透明のホーローを作る新しい技法も修得し、後に「バルセロナ七宝」として有名になりました。
マリエラの宝飾品は、トンボ・鳥・植物などのデザインが特徴です。プラチナやイエローゴールドなどの貴金属によって、エレガントな作品に仕上げています。まるで絵画のようなジュエリーは、半透明の七宝の持ち味を生かした装飾が魅力です。マリエラの魅力はジュエリー類に止まらず、幅広い分野に作品を生み出しています。
2.マリエラとは?
マリエラは、アール・ヌーヴォーを基調とする代表的な宝飾品の多くを世に送り出してきたブランドです。バルセロナアートとして各国の美術館に展示されたり、国際的な賞を多く受賞したりして高い芸術性と技術力が認められています。特にアメリカのメトロポリタン美術館とクリーブランド美術館への出店は、世界的に認知されるきっかけとなりました。
高度な技術と独創的なデザインは、国賓への贈り物として重宝されています。ヨーロッパの王侯貴族にも愛されているスペインを代表するジュエリーブランドです。また、演劇の舞台セットも手がけており、パリ装飾芸術博覧会にて大賞を受賞するなどの多くの実績を残しています。
3.マリエラの需要が高い理由
バルセロナ発祥のマリエラは、現在も需要が高いブランドです。「バルセロナ七宝」や「マリエラ七宝」とも言われる半透明のエナメル技術は、一般的なエナメルよりも多くの工程を重ねて作られます。指輪などの小物のアイテムでも、製作には約2か月かかります。まさに熟練した職人技の賜物です。
ゴールドと七宝の組み合わせは、エレガントで優美な作品ばかりです。動植物・昆虫・空想の生き物などの独創的な世界観は、マリエラの真骨頂と言えるでしょう。装飾品の数々は、まるでストーリーを感じさせる魅力があります。半透明の微妙な色彩によって、繊細なデザインも実現しています。高い評価を受け続けるマリエラは、七宝の美しさだけでなく耐久性の高さも特徴的です。
4.マリエラで人気のモチーフ
独自の七宝技術を誇るマリエラは、世界的に信頼されているブランド品です。アール・ヌーヴォー調のデザインは、アーティスティックな世界観を形成しています。高い品質を保持しているため、中古品に至るまで人気の高いブランドジュエリーです。
以下では、マリエラの人気アイテムを紹介します。
(1)アールデコ |
アールデコは、直線的なデザインが特徴的です。古代エジプトをイメージしたデザインで、色彩豊かな宝石を使用して華やかさを演出しています。モダンでスタイリッシュなジュエリーが多いため、現代女性にも合わせやすいアイテムでしょう。巧みな宝石の組み合わせも魅力的です。
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(2)トンボ |
トンボは、マリエラジュエリーを代表するデザインの1つです。昆虫のトンボの雰囲気を漂わせながらも、美しい女性のラインを表現しています。ペンダントトップやブローチなどに登場し、目を引く定番のアイテムです。1900年頃から大きな注目を浴びて、現在も高い需要があります。
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(3)タンポポ |
タンポポは、花のタンポポをイメージしたアイテムです。可憐で優しい雰囲気があり、柔らかに表現されています。ダイヤモンドやパールなどをあしらい、エナメルジュエリーの魅力を引き出しています。自然への崇拝を基にして作られた、マリエラ作品です。
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5.【まとめ】マリエラの買取なら「買取本舗七福神」
マリエラは、スペイン・バルセロナで創業された130年以上の歴史をもつジュエリーブランドです。一般的な買取相場は、約6万~60万円となっています。
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