買取相場価格推移グラフ

上記の買取価格グラフは国内相場を元にした買取本舗七福神、独自の手数料なしの買取価格を元に作成しております。
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2025年1月の金相場の見通し

更新日：2025年1月7日

12月は米長期金利が上昇したものの、金価格は上昇しました。2025年の利下げ観測が後退する中で、1月のFOMCでの利上げの有無が注目されます。1月の金価格は、FOMCに加え日銀の金融政策も影響を与えることになりそうです。

12月の金価格は上昇。11月の下落後、12月に入ると反発しました。月の半ばに一時的な下落はありましたが、上旬と下旬は上昇が続きました。ただし、2024年の高値である10月高値に加えて11月高値も超えておらず、12月は上昇したものの上昇幅は限定的です。

価格的（国内金標準先物、限月つなぎ）には10月高値13,819円、11月高値13,560円、12月高値13,496円と推移しており、高値は切り下げが進んでいます。ただし11月高値と12月高値にそれ程差はなく、11月高値を超えると、12月高値まで一気に進む可能性もあります。

金価格をドル建てで見ると、12月は11月に続き下落しました。なお、ドル建ても10月が2024年高値となっています。

また円建ては12月高値付近で12月取引を終えていますが、ドル建ては12月高値と安値の中間付近で取引を終えました。

後述しますが、12月はドルが大きく上昇しており、円建て金価格が上昇の一方でドル建てが下落したのは、為替の影響を受けています。

金価格に影響を与える周辺市場の状況を確認してみましょう。

金価格とは逆相関の関係にある米長期金利は上昇しました。12月の米10年債金利は4.1%台で取引をスタートした後、上昇が続き後半には4.6%台まで上昇しました。最終的には若干下落し4.5%台で取引を終えたものの、11月の高値を超える水準で12月の取引を終えています。

米国は12月のFOMCで0.25%の利下げを行い、米政策金利（上限）は4.50%となりました。しかしインフレ再燃への懸念から、2025年の利下げは積極的に行わない可能性が高まっています。その結果、12月の米長期金利は利下げがありながら、上昇する形となりました。

また、米長期金利と同様に金価格と逆相関の関係にあるドルインデックスも、12月は上昇して年初来高値を更新。なお、12月はドル高に加えて円安も進んでおり、金に逆風が吹く中でも円建ての金価格が上昇したのは、円安に背中を押された形となっています。

金価格には追い風となっていた利下げムードでしたが、FRBが予想外に今後の利下げに対し消極的なスタンスを示した結果、逆風が吹きました。それでも金価格は若干の上昇を見せています。

米長期金利が上昇の一方で、上昇が続いた米株式市場は上昇が一服しています。ダウ平均、S&P500、ナスダック総合指数いずれも12月後半は下落が進みました。

株式市場の観点では若干リスク回避が進んだ状態となり、わずかながら金価格を支える形となっています。

2025年最初のFOMCは1月28～29日の日程で行われます。1月のFOMCで利下げが見送られると、インフレ次第では利上げの可能性も浮上するため、更なる米長期金利の上昇、そして金価格に逆風が吹く可能性があります。1月の金価格も、FOMCの利下げに対するスタンスに左右されると見込まれます。

また1月は、12月の利上げを見送った日銀の利上げの行方も注目ポイントです（日銀政策決定会合は1月23～24日）。1月に日銀が利上げを行う場合、円高が進み為替面から円建ての金価格に下落圧力がかかる可能性があります。

2025年1月の金価格は、日米の中央銀行の金融政策に大きな影響を受ける1ヵ月となりそうです。2024年に大きな上昇を見せた金価格は、2025年をどのような形でスタートをするのか、その値動きが注目されます。