最終更新日:2022年04月04日
ブランド品を購入する際に付属するギャランティカードは、商品が正規品であることの証明として重要な役割を果たしています。ギャランティカードの有無は売却時の査定額にも影響するため、将来的に高額査定を狙う場合は、なくさないようしっかりと保管しておくことが大切です。
当記事では、ギャランティカードについての基礎知識から注意点、ギャランティカードをなくしてしまった場合の対処法までを解説します。ブランド品の売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ギャランティカードとは、ブランド品が正規店から販売された「本物」であることを証明するカードです。バッグや財布などを修理に出す際に提示したり、売却時に品質証明のため持ち込んだりして使用します。
ギャランティカードには購入日や店舗名、商品ごとのシリアルナンバー、購入者の名前などが記載されています。紙やプラスチックでできたカードタイプであることが一般的で、ブランドによってデザインはさまざまです。また、悪用対策のためにホログラム加工やUVライト加工がしてあるものも見られます。
ギャランティカードはどのブランドでも必ず発行されているわけではなく、刻印などの方法で商品を管理しているケースもあります。ギャランティカードを発行しているブランドの例として、シャネル、カルティエ、プラダなどが挙げられます。
ギャランティカードは、ブランド買取りに影響するため、手元のブランド品を売却する際には持ち込むことをおすすめします。万が一紛失してしまった場合、査定可能であるかどうかは買取店によって異なります。
ギャランティカードがなければ買取対応しないというケースもあれば、商品自体を見て本物かどうかを査定してもらえるケースもあります。基本的には、ブランド品に関する詳しい知識を持った鑑定士が在籍しているブランド買取専門店では、ギャランティカードがなくても対応してもらえる場合が多いでしょう。ただし、ギャランティカードがないことによって査定額が下がる恐れがあります。
ギャランティカードを失くした商品を売却したい場合は、買取店に問い合わせることがおすすめです。
ギャランティカードはブランドの正規店でのみ発行されるものであり、正規店には「直営ブティック」と「正規代理店」の2つがあります。
直営ブティックとは、路面店やデパート内にある店舗など、ブランドが直接運営している店舗を指します。また、正規代理店とは、ブランドとの代理店契約に基づいて商品を販売している店舗です。どのブランドにも必ず正規代理店があるわけではなく、直営ブティックのみで販売を行うブランドもあります。
正規店以外の店舗やネットショップなどで取り扱われているブランド品は「並行輸入品」と呼ばれます。並行輸入品は偽物であると勘違いしている人もいますが、業者が正規店で購入した商品を販売しているものであり、偽物ではありません。しかし、購入者が個人ではないためギャランティカードの購入者名は空白のままとなっているか、そもそもギャランティカード自体が付いていない商品もあります。
ギャランティカードはどのブランドでも必ず発行されているわけではなく、その他の方法で商品の品質証明を行っているケースもあります。
ギャランティカードを発行していないブランドの例として、以下の5つが挙げられます。
ギャランティカードを発行しないブランドの例
ルイ・ヴィトンでは、古い商品にはシリアルナンバーが刻印されています。最近ではスマートキーなどで採用されている「RFID」の導入により、タグにID情報を埋め込むことで商品管理を行うようになりました。
エルメスでは商品一つひとつに商品情報が直接刻印されており、商品が作られたアトリエや職人まで分かるようになっています。
ロエベ・セリーヌ・バレンシアガでは、ギャランティカードの代わりとして商品番号や購入日などが手書きで記載されたショップカードが発行されます。ただし、ショップカードは直営店で購入した場合のみ発行されるものであり、公式オンラインサイトや正規代理店で購入した商品には付属しません。
ショップカードがない場合には、商品自体のブランドロゴ刺繍やシリアルタグなどの特徴を見て本物かどうかを見極める必要があります。
ギャランティカードはブランド品における保証書のような役割を持つことから、正規店以外の販売店では、偽物を本物であるかのように販売するなど悪用される場面もあります。たとえば、コピー品に本物のギャランティカードを付属させて販売したり、ギャランティカード自体を偽造したりするというようなケースが挙げられます。
最近ではインターネット上でギャランティカードのみを販売する人も増えており、手軽にギャランティカードを手に入れられることも要因の1つです。
正規店以外でブランド品を購入する場合、ギャランティカードが付属していれば必ず本物であるというわけではありません。特にネット上で商品画像にギャランティカードの画像が添付されている場合は、商品番号などの記載内容が曖昧であったり、画像を使いまわしたりしている可能性もあります。
非正規店では、ギャランティカードの有無だけで品質を判断せず、本物かどうかが分からない場合は購入を控えましょう。
ブランド品を購入した際は、将来売却する可能性を見越して、ギャランティカードなどの証明書を大切に保管しましょう。高額買取を狙うには、ギャランティカードに限らず外箱などもすべて揃っていた方が有利となることも知っておきましょう。
外箱の中にギャランティカードを入れて保管しておけば、買取店にそのままセットで持ち込めます。外箱を置いておけない場合やギャランティカードが複数ある場合には、カード入れなどにまとめて保管しておくのもよいでしょう。
ギャランティカードを紛失した場合、購入先のブランドに再発行を依頼することは難しいと言われています。ブランド側には、購入日時や購入者情報の記録が残っている可能性があるものの、商品の本体だけでは同一のものかどうかを判断できません。
なお、ギャランティカードはブランド品の修理時に提示する保証書としての役割もあります。修理できる期間を過ぎている場合には再発行にも対応してもらえない可能性が高いと言えます。
ギャランティカードをなくした場合に、手元のブランド品が本物であるかどうかを調べる方法として、ブランド品鑑定を専門として行っている企業に鑑定を依頼する手があります。また、ギャランティカードなしでも査定可能な買取店を探して持ち込むという方法もおすすめです。多くの買取店では売却を決めていない場合も査定に応じてもらえます。
ブランド品の売却を検討している場合、ギャランティカードがないことを理由に諦める必要はありません。ブランド品に詳しい鑑定士が在籍している買取店ではギャランティカードなしでも査定可能であるケースが多いため、対応できるお店を探してみてください。
ギャランティカードはブランド品が正規店から販売されたことを証明するものであり、売却の際にも、査定額アップのために持ち込みたい付属品の1つです。ギャランティカードの形状やデザインはブランドによって異なる一方で、そもそもギャランティカードを発行していないブランドもある点に注意しましょう。
買取本舗七福神では、ブランド品の査定・買取を手数料無料で行っています。ブランド品に特化した専門の鑑定士が在籍しているため、ギャランティカードを含む付属品がない場合にも対応可能です。他の買取業者で断られてしまった商品も、まずはお気軽にお持ち込みください。