
最終更新日:2025年1月9日
金価格は2024年まで6年連続して上昇しました。2025年も上昇が続くのでしょうか?2025年上期の金価格に影響が見込まれる要因を取り上げるとともに、今後の金価格で注目される価格帯を取り上げて解説します。
目次
近年の金価格は上昇が続いています。その中でも2024年は大きな上昇を見せました。2024年の金価格(国内金標準先物、限月つなぎ)は、9,400円台で取引を開始後、13,300円台まで約4,000円も上昇しています。
年間を通じて上昇した2024年の金価格ですが、上期に大きく伸び12,000円台まで上昇しました。
金価格は2024年に大きく上昇したため、いったん下落する可能性もありますが、2025年上期の金価格はどのような動きを見せるのでしょうか?2025年上期の金価格に影響を与えると見込まれる要因を、以下に2点取り上げました。
1 米国のインフレ
2 FRBの金融政策
それぞれ解説します。
コロナ禍後に米国では急速なインフレが進展。インフレ退治のためFRBは利上げを行い、政策金利は最大5.5%(上限)まで引き上げられました。利上げ効果もありインフレは一服して、利上げ政策は終了しました。そして2024年は9月から利下げが行われています(2024年12月末時点の政策金利は上限4.50%)。
しかし12月の利下げの際、FRBパウエル議長はインフレ再燃懸念を理由に、2025年の利下げに消極的なコメントを発表しました。2025年は1月にトランプ政権が発足します。トランプ政権下では経済活性化政策が予想され、インフレ再燃が否定できません。FRBの利下げ打ち止め姿勢も、トランプ政権発足を見据えている可能性があります。
ただし米国のインフレは金価格の上昇要因です。トランプ政権発足後、小康状態にある米国のインフレがどのような推移を見せるか、金価格の行方を占う上で注目されます。
2025年の利下げに消極的な姿勢を見せているFRBですが、インフレが再燃すれば2025年は利下げどころか利上げが浮上します。
利上げによる米長期金利の上昇は金価格にとってマイナス要因です。トランプ大統領から利上げに対し横槍も予想されますが、米インフレの進展を背景にFRBの金融政策が利下げから利上げに転じるなどタカ派的となれば、金価格は上値の重い展開となる可能性があります。
値動き面から2025年上期の金価格を概観してみましょう。2024年に大きく上昇した金価格ですが、高値は10月に記録した13,819円です。10月高値の約1,000円上には節目価格15,000円があります。2025年の金価格は、節目価格15,000円到達なるかが最初に注目されます。15,000円に到達すると次は20,000円が期待されますが、大幅高の2024年も上昇幅は約4,000円であり、20,000円到達は高いハードルです。
一方で反落が進む場合は、2024年下期に11,000円台で値動きが停滞しており、11,000円台が支持帯になると見込まれます。その下には節目価格10,000円もありますが、10,000円に向かう際も一時的に11,000円台で反発などが生じる可能性があります。
2024年の上昇により、金は2019年から6年連続の上昇となりました。また2024年の上昇は6年間で最大の上昇幅であり、タイミング的に2025年は下落に転じる懸念があります。しかし米国では、インフレ再燃という金価格にとっては追い風が吹く可能性も。
2025年上期の金価格はこれまでの上昇を引き継ぎ節目価格15,000円に到達するか、その行方が注目されます。
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【2025年】金価格は今後どうなる?節目価格15,000円到達なるか?相場推移と価格変動の要因も
更新日:2025年1月9日
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