最終更新日:2023年02月27日
グッチは、グッチオ・グッチにより1921年にイタリアのフィレンツェで創業されたブランドです。当初は馬具や旅行バッグなどを中心とした商品を展開していましたが、世代交代を経て、現在ではハンドバッグや財布などのアイテムも扱うようになりました。グッチは若者を含む幅広い世代から支持される世界的なブランドとなっています。
この記事では、グッチの歴史などの基本情報を踏まえ、代表的なアイテムや、魅力、特徴的なシンボルなどについて詳しく解説します。グッチについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
グッチとは、イタリア・フィレンツェで生まれた世界を代表するブランドの1つです。「グッチ」というブランド名は創立者の「グッチオ・グッチ」から名付けられています。
世界的な高級ブランドの1つであるグッチは、ファッションブランドの先駆け的な存在でもあります。「製品のクオリティを保証する」という意味合いでデザイナーの名前を使用したのはグッチが初めてであり、ブランド文化の元祖であると言えるでしょう。
グッチは、グッチオ・グッチにより1921年に創業されました。創業当初は、旅行バッグや革小物、馬具などを販売していました。
グッチオ・グッチは、グッチ創業前にホテルでの勤務経験があります。日々イギリス貴族の生活に触れることで感じた「洗練されたエレガントさ」をグッチの商品デザインにも取り入れていました。その結果、グッチの人気は瞬く間に広がり、創業から2年後には2店舗目を出店しています。
1950年代になると、グッチオ・グッチの息子であるロドルフォが映像の仕事をしていたことをきっかけに、グッチ製品が映画中でも頻繁に使用されるようになります。映画をきっかけにグッチの知名度がさらに向上し、世界中のセレブたちから愛されるブランドの1つとなりました。
グッチオの死後もニューヨーク進出などにより順調に売上を伸ばしますが、後継ぎ争いが表に出るとブランドイメージが下がり、低迷期へと突入します。
しかし、1994年に「トム・フォード」がクリエイティブディレクターとして就任したことで売上が回復します。トム・フォードは1960年から1980年初頭のデザインを元とした新たなシリーズを生み出し、グッチの再ブームを起こしました。
現在はアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブディレクターとなっており、ストリートファッションの要素を取り入れた新しいスタイルで、幅広い年代から支持されています。
グッチからは数多くのアイテム・シリーズが販売されています。美しいカラーの花柄が上品な「フローラ」や、インパクトあるアングリータイガーが特徴となる「クーリエ」など、その種類はさまざまです。
ここでは、グッチの代表的なアイテムである2つのシリーズについて、特徴や魅力を詳しく解説します。
ホースビット・アイコンは、1950年代の販売開始以降、グッチの定番シリーズとして愛され続けているアイテムです。
ホースビット・アイコンの特徴は、馬の口に含ませる馬具である「轡(くつわ)」をモチーフとした金具が使用されている点です。創業当時は馬具を取り扱っていたことからデザインが生まれました。
1953年に発売されたローファーから人気に火がつき、バッグや腕時計、財布などのアイテムが展開されています。特に人気が高いローファーとバッグについては、現在も「ホースビットローファー」「グッチホースビット1955」として取り扱われています。
バンブーバッグは1947年の発売開始から現在まで不動の人気アイテムであり、グッチのアイコンバッグとしても知られる名品です。
バンブーバッグの特徴は、バッグのハンドル部分などにU字型の竹が使用されている点です。第二次世界大戦の影響により革素材や金属を安定して輸入できなかったことから、日本独自の素材である竹を使用したことがきっかけとなって生まれました。
オリジナリティ溢れるデザインでヨーロッパのセレブたちから支持を集め、現在ではグッチを代表するアイテムとなりました。バンブーシリーズといえばバッグが主流ですが、竹を使ったジュエリーや腕時計、傘などのアイテムも展開されています。
グッチは創業以来世界中のセレブたちから人気を集めていますが、近年ではさらに注目度が高まっているのが特徴です。グッチのアイテムは中古市場でも需要が高く、人気のあるシリーズ・コレクションは高価買取が期待できるでしょう。
ここでは、グッチならではの魅力を3点紹介します。
近年、グッチは若者たちから高い支持を得ています。2017年に過去最高売上をマークした際は、若者からの人気が大きく影響していました。グッチが若者たちから支持を集めている理由は、アレッサンドロ・ミケーレが作るキャッチーなデザインです。
アレッサンドロ・ミケーレがグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したのは2015年です。グッチの魅力である「歴史ある高貴なブランド」というイメージを残しつつ、派手さやトレンド感を取り入れたユニークなコレクションを多数生み出しました。
また、バンブーバッグの持ち手にレザーベルトを取り付けるなど、過去の人気作にスパイスを足して「今風」にしたリバイバル版モデルも人気を集めています。
グッチの大きな魅力は、一つひとつのアイテムの質が高いという点です。
グッチの創立者グッチオ・グッチは、デザイン性だけでなく品質の高さにも強くこだわりを持っていました。厳選された最高級の素材を使用することはもちろん、丁寧かつ細かな品質チェックによりクオリティを維持しています。
また、グッチから販売されているすべてのアイテムには、職人の手作業でしか生み出せない細かなデザイン・ステッチなどが施されています。
「ブランド」という概念を生み出したグッチは、今後もその品質の高さによって長く愛され続けるブランドとなるでしょう。
世界の名だたる有名人たちがグッチのアイテムを愛用しています。オードリー・ヘップバーンやキャメロン・ディアスなどのハリウッドスターに加え、モナコ王妃であるグレース・ケリーもグッチを愛用していました。
グレース・ケリーがグッチを愛していたことは特に有名であり、モナコ大公と結婚する際には、引き出物としてグッチの製品を用意したことでも知られています。
また、有名スポーツ選手であるデビット・ベッカムの妻であるビクトリア・ベッカムは、学生時代からグッチのファンとして多くのアイテムを愛用していました。
日本国内でも、多くの有名人やセレブたちがグッチのアイテムを愛用しています。
グッチをはじめとする人気ハイブランドには、それぞれのブランドのシンボルとなるロゴ・デザインが作られているのが一般的です。バッグのワンポイントやアクセサリーのモチーフにシンボルが使用されたデザインはひと目でブランドが分かり、高級感を演出してくれます。
ここでは、グッチのシンボルであるエレメントを2つ紹介します。
ダブルGマークは、創立者であるグッチオ・グッチのイニシャル「G」が2つ重なっているマークです。世界初のデザイナーの名前入りアイテムとして採用されたデザインであり、グッチ製品のクオリティを保証する意味合いがあります。
ダブルGマークは、バッグのワンポイントとして金具や刺繍に取り入れられていることが多い傾向です。また、小さなダブルGGマークを総柄生地にした「GGキャンバス」シリーズも人気が高く、バッグや小物などの多様なアイテムが展開されています。
ウェブストライプは、グッチカラーである「グリーン・レッド・グリーン」からなる3本線の縦ストライプ柄です。ウェブストライプは馬の背にサドルを取り付けるための革紐が元となって生まれたデザインであり、「ウェブライン」「シェリーライン」「リボンライン」などとも呼ばれます。
ウェブストライプは、バッグやローファーのワンポイントデザインとして多くのシリーズで取り入れられています。また、バッグの肩紐部分やベルトをウェブストライプの配色にしたグッチらしいアイテムも人気です。
1921年に創業したグッチは、一時は人気が低迷したものの、1994年にトム・フォードをクリエイティブディレクターとして招き入れたことで再興しました。現在はアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブディレクターを務め、伝統とトレンドを融合させたデザインにより、ファン層を拡大しています。
グッチは中古市場でも需要が高く、高価買取を狙える商品が多数あります。お手持ちのアイテムを手放す際は、グッチのアイテムの買取実績が豊富な「買取本舗七福神」にぜひお持ち込みください。