最終更新日:2023年06月28日
エルメスのサック ア デペッシュとは、主に男性をターゲットに発売されたビジネスバッグです。上質なレザーで作られていることや、仕事用の書類を持ち運ぶのに適したフォルムやスタイリッシュなデザインが人気です。サイズは27・38・41などがあり、カラーもグリーンやオレンジなどさまざまあります。
当記事では、サック ア デペッシュが人気の理由をはじめ、デザイン・機能性・素材の観点から魅力を解説します。エルメス製品の魅力やサック ア デペッシュについて詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。
エルメスが男性をターゲットとして発売したバッグの1つに、サック ア デペッシュが挙げられます。デペッシュとはフランス語で公文書を意味するDepecheに由来しています。その名の通り、紳士が仕事用の書類を持ち運ぶのに適した形状です。
サック ア デペッシュのサイズには、27・38・41などがあります。それぞれ詳しいサイズは下記の通りです。
27 | 21cm×27cm×6cm(高さ×横幅×マチ) |
38 | 30cm×38cm×10cm(高さ×横幅×マチ) |
41 | 30cm×41cm×10cm(高さ×横幅×マチ) |
フロント部分にベルトを1本通したシンプルなデザインは使い勝手が良く、グリーンやオレンジなどカラー展開が豊富な点も人気の理由の1つです。
シンプルで品の良いデザインが魅力のサック ア デペッシュは、多くの著名人から愛されてきました。たとえば、下記のような人物が挙げられます。
前述の通り、サック ア デペッシュのDepecheは公文書を意味しています。バッグ自体も大切な書類を運ぶために丈夫な造りをしており、上品でありつつも高い収納性を有していることが特徴です。
高級感あふれるデザインはもちろん、100万円を超える商品価格や実用性の高さも相まって、サック ア デペッシュは上記のような著名人を中心に愛用されています。
最初のサック ア デペッシュは、上等なロシアンレザーを使用して作られました。逸話の始まりは、1786年に姿を消した一隻の船でした。ロシアのサンクトペテルブルグより出港したメッタ・カタリナ号は、目的地のジェノヴァに着くことなく姿を消します。
しかし1970年代に、イギリスの海洋考古学者がメッタ・カタリナ号の船鐘を発見したことで本格的な調査が行われ、やがて腐食の進んだ船体の発見に至りました。船内には積み荷がいくつか残っており、上等ななめし皮も当時の美しい状態のまま発見されています。
約200年間、海底で眠り続けたロシアンレザーを購入した企業の1つが、エルメス社です。貴重なロシアンレザーで書類を持ち運ぶための鞄を製作したことにより、現在もなお根強い人気をもつエルメスのサック ア デペッシュが誕生しました。
サック ア デペッシュは、スペシャルオーダーの対象としても高い人気があります。エルメスのスペシャルオーダーは、一定の条件をクリアした特別な顧客のみが利用できるオーダーメイドサービスです。
使用する皮の種類や色、金具など、可能な限り顧客の要望を叶えてオリジナルアイテムを製作してくれます。一般流通品とは刻印情報も異なっており、馬蹄を模したマークがブランドロゴとともに刻まれていることがスペシャルオーダーの証です。
サック ア デペッシュのスペシャルオーダーも、サイズやポケットの数など、さまざまなパーツを自由に設定できます。サック ア デペッシュを自分好みにカスタマイズすることで、より一層使い勝手が良く、手に馴染む一品を手に入れられることがスペシャルオーダーの魅力です。
エルメスが誇る紳士向けバッグ、サック ア デペッシュの魅力は、著名人に愛されていることのみではありません。洗練された外見やこだわり抜かれた素材など、サック ア デペッシュそのものが多くの魅力をもっています。
ここではサック ア デペッシュの魅力について、デザイン・機能性・素材と3つの観点から解説します。
サック ア デペッシュは、スタイリッシュで計算しつくされたデザインも人気の1つです。エルメス社はスマートウォッチ用の皮ベルトなど、トレンドを積極的に取り入れる一方で、いつの時代でも古臭さを感じさせないような、格式高いデザインも大切にしています。
シンプルさゆえのスタイリッシュさをもつサック ア デペッシュも、格式の高さをうかがわせる仕上がりです。デザインの軸には、フランスの小学生が使用する通学鞄を参考にしています。
本体と同じ素材を使用したハンドルや、余計な装飾のないシンプルで角ばったフォルムは、ビジネスシーンにもカジュアルシーンにも合わせやすいデザインです。
サック ア デペッシュは、”デペッシュ”すなわち公文書を意味する名の通り、ブリーフケースとして実用性が高いことも魅力の1つです。横幅はもっとも大きいサイズで41cmと、一般的なビジネスバッグと同程度でありつつも、しっかりとしたマチを設けることで抜群の収納力を実現しています。
小振りのサック ア デペッシュでもマチは6cm、大きなサイズで10cmあるため、書類はもちろんパソコンやタブレットを持ち運ぶときにも最適です。また、38や41は収納部分も増えているため、小物を整理しやすいメリットがあります。
もっとも小さい27は、一般的なビジネス文書のA4サイズよりも若干小振りです。しかしマチがあり収納力は確保されているため、小物を中心に持ち歩く方に適しています。
エルメスは複数種類の皮をストックしており、アイテムや用途に適したものを使用することでデザイン性や使い勝手の良さを実現しています。サック ア デペッシュで主に使用されているレザーが、トゴです。
トゴは雄仔牛の皮を加工したもので、しなやかさと張りの良さ、傷がつきにくい丈夫さが特徴の人気素材です。書類の出し入れや出張で繰り返し使用されても、トゴの特性が型崩れや傷のリスクを軽減します。
表面の細かいしわ模様も、トゴの特徴の1つです。皮らしい、しっとりとした手触りと、個性的な質感が楽しめます。
定価で100万円を超えるサック ア デペッシュは、中古品もステータスアイテムとして高い人気を誇ります。買取査定時は、アイテムの状態によって提示される金額が大きく変わる点に注意しましょう。特定商品を除き、基本的には年代の新しいものかつ美品であるものほど、高価買取される傾向です。
買取査定で重視されやすいポイントは、バッグが製作された年代、素材やカラーの人気度、付属品の有無、アイテムの状態など複数挙げられます。たとえばブラックやゴールド、ブラウンなど中古市場で人気が高く買い手がつきやすい定番カラーは、査定額も高くなる傾向です。
ここでは少しでも査定額をアップさせるためのコツとして、ポイントを2つ紹介します。
サック ア デペッシュに限らず、ブランドアイテムは付属品を可能な限り揃えて買取査定に出すことが大切です。本体のみでも、正規品であることは判断できます。しかし付属品がすべて揃っているほうが、買取金額アップを期待できます。
ブランドアイテムの付属品とは、主に商品が入っていた箱や保存袋、レインカバー、ショップカードなどです。商品モデルによっては、本体を金具や傷から保護するための保護用フェルトが付属している場合もあります。
買取査定に出す場合は、購入時の付属品を可能な限り用意しましょう。たとえば新品未使用品を買取査定に出す場合、金具部分の保護シールの有無のみでも査定額が変動することがあります。
買取査定時は、カラーの人気や年代に加えて本体の状態も重視されます。保管時はカビや劣化を避けるために、通気性の良い場所に置きましょう。型崩れ防止のために、中に丸めた新聞紙などを詰める保管方法もおすすめです。
買取査定に出す直前には、表面のホコリを柔らかい布で取り除いたり、内部のゴミを払い落としたりします。ただし、無理にすべての汚れを落とす必要はありません。
可能な範囲で汚れを落とし、こびりついたり劣化したりしている部分は触らずに査定へ出すことをおすすめします。変色も査定額を左右するため、皮に影響を与える洗剤やクリーナーなどは使用しないほうが無難です。
エルメスのサック ア デペッシュとは、主に仕事用の書類を携帯することを目的に作られたバッグです。スタイリッシュなデザインやビジネスバッグとしての高い機能性、傷がつきにくく丈夫な素材が使われていることから、大統領や作家といった著名人をはじめ、多くの人々に愛用されてきました。
「買取本舗七福神」では、エルメスをはじめさまざまなブランド品の買取を行っています。サック ア デペッシュやバーキン、ケリーといったエルメス製品の売却を検討している場合は、ぜひお気軽に「買取本舗七福神」の無料買取査定をご利用ください。