最終更新日:2021年07月05日
ロレックスは、高級腕時計の代表とも言える存在であり、世界中から人気を集めている時計です。その反面、お金もうけを目的として本物をコピーした偽物も、市場に出回っています。ロレックスの購入にあたって、本物と偽物を見分けたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
当記事では、本物のロレックスの特徴や、偽物との見分け方を紹介します。有名モデル別の見分け方も解説するため、ロレックスの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
ロレックスが本物か偽物かを見極めるためには、本物のロレックスについて知っておくことが重要です。
ロレックスとは、1905年に創業されたスイスの高級時計メーカーです。会社名である「ロレックス」が、そのまま時計のブランド名として使用されています。
ロレックスは、文字盤に王冠マークと「ROLEX」の文字が刻印されていることが特徴です。また、ブレスレットを外すとシリアルナンバーが刻印されています。
本物と偽物は、ぱっと見ただけではデザインや印象に違いはありません。では、どのようにしてロレックスの本物と偽物を見分けるのでしょうか。
偽物と判断するポイントはいくつかあり、特に確認すべきポイントは下記の5つです。
ここでは、各ポイントの詳細を解説します。
偽物のロレックスは、ブランドロゴや文字のバランスが悪い場合があります。コストを最小限に抑えて作っているため、仕上げが雑になる傾向です。
ロレックスのトレードマークとも言える王冠のマークは、5本の線が先端に向かって細くなっていることが特徴です。偽物だと太さが変わっていなかったり、反対に極端に細くなっていたりする場合があります。
文字盤に記載されている「ROLEX」の文字にも注目してみてください。偽物のロレックスは、各アルファベット間の距離に差があったり、文字のフォントが本物と異なっていたりします。ルーペなどを用いて、細部を確認することがおすすめです。
あらかじめインターネット上にある写真などで、本物のブランドロゴや文字のバランスを確認しておくと良いでしょう。
文字盤や針の夜光塗料も、偽物を見分けるポイントのひとつです。偽物のロレックスは、夜光塗料が漏れていたりずれていたりします。本物は職人の技術によって細部まで丁寧に作られているため、夜光塗料ひとつとっても雑さが見られません。
たとえば、ロレックスの上部にあるインデックスは、偽物だと夜光塗料がずれていたり、枠からはみ出たりしています。
夜光塗料は、本物と偽物で特に差が出やすい部分であるため、ロレックスの細部まで確認してみてください。
本物のロレックスは、ブレスレットを外すとシリアルナンバーが刻印されています。シリアルナンバーがない場合は、高確率で偽物です。また、一つひとつに割り振られた製造番号であり、製品ごとにかならず異なります。
ただし、仮にシリアルナンバーが刻印されていても、偽物の場合があります。偽物の場合は、彫り込みが浅くなっている点が特徴です。
シリアルナンバーは、ブレスレットを外した6時側・12時側の位置で確認できます。
※2004年頃からケース内(文字盤の側面)にシリアルナンバーを記載する形へと切り替わっています。
秒針の動きを確認することも、本物と偽物を見分けるポイントです。本物のロレックスであれば、秒針が止まることなく滑らかに動いています。一方で、偽物のロレックスは秒針が「カチカチ」と秒単位で止まるように動くことが特徴です。
秒針の動きは、時計に関する知識が浅い人でも、偽物を見分けやすいポイントだと言えます。動画サイトなどに本物の秒針の動き方が掲載されているため、先に確認しておきましょう。
ブレスレットの側面のネジも確認すべきポイントです。本物にはマイナスドライバー用のネジ穴がありますが、偽物にはネジ穴がありません。仮にネジ穴があったとしても、溝が深すぎる場合や浅すぎる場合は偽物の可能性があります。
また、本物は細部まで丁寧に作られているため、ネジの周囲に隙間がありません。ネジの間に隙間ができている、または少し出っ張っているなど、ネジの大きさに違和感がある場合も偽物の可能性があります。
ロレックスには、有名なモデルが複数あります。ロレックスの購入に失敗しないためには、モデルごとに本物と偽物を見極める方法を知ることも重要です。
ここでは、「デイトナ」「サブマリーナ」「エクスプローラー」の特徴と、本物・偽物の違いを解説します。
デイトナは、ロレックスの中でもっとも有名で人気が高い、スポーツタイプのモデルです。正式名称は「コスモグラフ・デイトナ」であり、1960年から販売されています。
デイトナの本物と偽物の見分け方は、以下のとおりです。
○フェイスやリューズの王冠マークの形
デイトナのフェイスに刻印されている王冠マークは、本物が直線で描かれている一方、偽物は丸みを帯びています。リューズの王冠マークも、本物がスタイリッシュである一方、偽物は太くて不格好です。
○裏蓋にあるギザギザの角度と間隔
デイトナの裏側にある蓋には、ギザギザが付いています。本物はギザギザが等間隔で、緩やかに角度がついていることが特徴です。偽物のロレックスは、ギザギザの間隔がまばらになっていたり、角度が直角気味になっていたりします。
○長い針の動き
デイトナの長い針はクロノグラフ針となっており、本来はボタンを押さないと動きません。ボタンを押していなくても針が動いている場合は、偽物だと言えます。
サブマリーナは、ロレックスの中でもシンプルな作りとなっており、大きめなサイズが特徴的です。もともとダイバーウォッチとして作られていることから、防水性に優れています。価格はデイトナよりも安い傾向です。
サブマリーナの本物と偽物を見分けるポイントは、以下のとおりです。
○フェイスの数字の見え方
サブマリーナの偽物は、フェイスの数字がにじんで見える場合があります。また、数字の線からインクがはみ出ているものも偽物だと言えます。
○インデックスの夜光塗料の塗り方
サブマリーナには、フェイスの上部にインデックスがあります。偽物の場合、インデックスの夜光塗料が荒く塗られていることが特徴です。本物であればムラなく丁寧に塗られています。
○機械の音
サブマリーナは機械式の時計であるため、本物と偽物を音質で判断することも可能です。本物のサブマリーナであれば、「シュルシュル」と機械がスムーズに動く音がします。一方で、偽物は「カラカラ」と乾いた音がすることが特徴です。
エクスプローラーは、その名のとおり探検家のために作られたロレックスです。耐久性や機能性に優れており、時間も正確に刻みます。値段も比較的手頃であり、幅広い年代から人気を集めているロレックスです。
○インデックスのバランス
エクスプローラーは、数字の代わりにインデックスが設置されています。偽物のエクスプローラーはインデックスのバランスが悪く、「分」を表す線から少しずれている傾向です。
○バネ棒の穴
エクスプローラーのケースとベルトのつなぎ目には、バネ棒があります。偽物の場合、バネ棒を内蔵している穴が雑に作られており、削った後が残っていることが特徴です。また、ステンレスに輝きがない場合もあります。
○透かしの見え方
エクスプローラーのガラス面には、6時の位置に透かしがあり、本物であれば角度を変えなければ確認できません。一方で、偽物は正面からでも確認できるほど透かしがはっきりしています。
ロレックスは、スイスの高級時計メーカーで、世界中から人気を集めている時計です。ロレックスの本物と偽物を見分ける際は、ブランドロゴや文字のバランス、夜光塗料の漏れ・ずれなど、いくつかのポイントがあります。
ロレックスは、どれだけ注意深く確認しても、素人では偽物を見分けることが難しい場合があります。所持しているロレックスが本物か分からない場合は、プロに依頼することもおすすめです。
プロに依頼することで、専門知識や正確な情報をもとに、どの程度の価値があるのかを判定してもらえます。偽物の購入を防止できる可能性が高まるため、ぜひ検討してください。