最終更新日:2023年10月03日
1988年にアメリカで誕生したシルバーアクセサリーブランド「クロムハーツ」は、時代や流行に左右されず今もなお世界中で愛されているブランドです。しかし、クロムハーツは世界的に人気があるブランドゆえに、偽物が多いブランドとしても知られています。
当記事では、クロムハーツの偽物・スーパーコピーの見分け方を刻印やサイズ、生産時期・年代といった観点から分かりやすく解説します。クロムハーツの偽物と本物の見分け方を知りたい方は必見です。
目次
クロムハーツは、メンズ向けのシルバーアクセサリーブランドです。1988年にアメリカで設立された高級ブランドであり、圧倒的人気と知名度の高さから「キングオブシルバー」とも称されています。
アクセサリーブランドとコピー品は切っても切れない関係ですが、中でもクロムハーツは偽物の流通量が多いブランドです。クロムハーツに偽物が多い理由としては、以下の3点が挙げられます。
・世界的に人気があるブランドだから
クロムハーツは知名度が高く、世界規模で人気があるブランドです。世界的ブランドということは、コピー品市場も世界規模で広げられるということでもあります。偽物を大量に作っても売り切れる見込みがある点が、コピー品業者に狙われやすいポイントです。
・アクセサリーとしての資産価値が高いから
クロムハーツは高級アクセサリーブランドとしての地位を確立しています。言い換えれば、クロムハーツは「高くても売れるブランド」です。需要が高いため売りやすいだけではなく、高い価格設定が可能であり莫大な利益を得られる点が、クロムハーツの偽物が多い理由の1つとなっています。
・偽物と本物の区別がつきにくいから
シルバーアイテムは、型を取ってシルバーを流し込めば比較的簡単にコピー品を製造できます。さらに偽物のクオリティも年々上がっており、真贋を見分けるのは容易ではありません。鑑定技術を持つ人の数が偽物の生産量に追いついていないことが、クロムハーツの偽物の多さにつながっています。
クロムハーツには本物に酷似したスーパーコピーも存在します。スーパーコピーとは、一見本物とは区別がつかないほどに作りがよい偽物のことです。
スーパーコピーは素人目には偽物と分からない上、本物よりも安い値段で新品を入手できるため、偽物と分かっていながら購入する人まで存在します。しかし、偽物の購入は犯罪行為に加担することであり、本物のブランドの不利益につながるため、故意に購入するのは避けましょう。
ここではクロムハーツの偽物の見分け方を7つ紹介するため、参考にしてください。
クロムハーツは手作業で製造されており、刻印の深さが均一ではありません。一方、レーザーなどで刻印している偽物の刻印は深さが均一になっています。
また、クロムハーツの刻印に用いられるのは「オールドイングリッシュ」という独自のフォントです。オールドイングリッシュで刻印されるロゴは線が細いことが特徴ですが、偽物の線は太く一定になっているケースがあります。
刻印の位置も重要です。クロムハーツのペンダントチャームのベイルを例に挙げると、「1994」製以外は外向きに刻印されるため、刻印が内向きの商品の多くは偽物と判断できます。また、生産時期が1989~1999年までの刻印は1の向きが逆になっていると言われているので、偽物を見極めるためには1の向きにも注目しましょう。
コピー品の多くは、本物から型を取って複製・量産されるのが特徴です。しかし、シルバーを生産する際には「収縮」という現象が起き、元となった本物よりも偽物のサイズ感が小さくなるケースが多いと言われています。さらに研磨などの作業も加わるため、本物よりも偽物のサイズが1ミリほど小さくなる場合もあります。
本物と偽物の違いはサイズ数値に表れやすいため、本物の正しい情報を知り、判断基準の1つにしましょう。ただし、サイズの違いは0.1ミリ単位のケースもあるため、確実に真贋を見極めるためにはツールを利用して厳密に測る必要があります。
クロムハーツのアクセサリーに用いられる金属は、主にシルバー925・18K ホワイトゴールド・22K イエローゴールド・プラチナの4種類に分けられます。
金属には比重率というものがあります。シルバーより金のほうが、金よりもプラチナのほうが重く、プラチナはシルバーの2倍程度の重さです。つまり、シルバー素材の商品Aが30グラムの場合、プラチナ素材の同じ商品は60グラム前後になります。60グラムよりも明らかに軽い場合、純粋なプラチナ素材ではなくほかの金属と混ぜてあることが分かるため、偽物と判断できます。
クロムハーツで石入れが施されたモデルにおいては、宝石の留め具部分も本物と偽物を見極めるポイントです。宝石そのものではなく、宝石がどのように留められているかが重要になります。
本物のクロムハーツの場合、宝石の留め方はほとんどのアイテムで共通しており、ツメの位置や大きさを把握できれば真贋の判別が可能です。例えば、本物のアイテムでは左上と右下のツメで2点留めされていますが、偽物の場合は4隅で留められているケースがあります。宝石の留め方は比較的見分けがつきやすい部分のため、よくチェックしましょう。
クロムハーツのアクセサリーアイテムには、デザインの生産時期が刻印されています。アイテムによって刻印される場所は異なりますが、本物には必ず存在するため、なければ偽物と判断可能です。
クロムハーツの生産時期は以下の3つに分けられます。
クロムハーツのアイテムは生産時期によってデザインや型の作りが異なるため、それぞれの特徴を把握しておけば真贋を見極めやすくなるでしょう。特に、コピー品が大量生産された中期のモデルは注意が必要です。
クロムハーツの本物と偽物を比べた際に違いが出やすいのは細部の作りです。本物は手間をかけて細部まで丁寧に作り上げているため、左右対称のアイテムに歪みはありません。一方、左右非対称になっているアイテムは偽物の可能性が高いと言えます。本来滑らかな曲線であるべき部分に不自然な角張りがある場合も、偽物の可能性が高いため注意が必要です。
ほかにも、バリの有無や溝の歪み、クロスモチーフの場合は中央部分の半円の形など、本物と偽物には細部に違いが出やすくなっています。
付属品は、ブランドアイテムの真贋を見分けるのに重要な判断材料の1つとなります。クロムハーツの付属品は、インボイス(販売証明書)や外箱、取扱説明書、購入した際のショップバッグなどが挙げられます。これらの付属品がセットで付いていた場合、商品の信憑性は高くなります。付属品が揃っているとブランド買取に出す際に査定額が上がりやすいため、先を見据える意味でも付属品の有無は事前に確認するとよいでしょう。ただし、付属品の偽物も出回っているため注意が必要です。
クロムハーツの偽物を購入しないための注意点として、最も確実な方法は直営店で購入することです。直営店を利用すれば、本物のクロムハーツを新品で購入できます。
クロムハーツは高額なため、少しでも安く購入したいと考える人もいるでしょう。しかし、よい物を安く買いたいという思考で商品を探してしまうと、スーパーコピーなどの偽物に辿り着きやすくなります。特に注意すべきなのは、オークション・フリマアプリ・リサイクルショップといった購入方法です。前述の購入方法では、出品者が偽物と知らずに販売しているケースや、きちんとした査定を行わずにブランドアイテムを売り買いしているケースが多くあります。
一見クオリティが高いスーパーコピーでも、偽物は偽物です。お金を払って価値の低いものを買い後悔しないためにも、オークションやフリマアプリでの購入方法は避けるほか、コピー品販売サイトで購入することはやめましょう。
クロムハーツは、1988年にアメリカで創設されたシルバーアクセサリーブランドです。高い知名度を誇るブランドであることや、アクセサリーとしての資産価値が高いことから、偽物が多いブランドとしても知られています。クロムハーツの偽物と本物を見分けるには、刻印やサイズ、重量、宝石の留め具部分といった細かな部分をよく確認することが大切です。
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