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エルメスの真贋の見分け方は?
コピー品が多い理由も紹介

最終更新日:2022年11月01日

エルメスの真贋は、ロゴや金具など特徴的な部分を見ることである程度判別できます。しかし、誰でもわかるようなケースもあれば、プロでも見分けがつかないケースもあることが実情です。

この記事では、エルメスのコピー品が多い理由を踏まえ、真贋を見分けるポイント9つと、自分で判別するのが難しい場合の持ち込み先について紹介します。所有しているエルメスが本物かどうか気になる方や、これから購入する際に偽物を買いたくないという方もぜひ参考にしてください。

 

1.エルメスの偽物が多い理由

エルメスは、多くの偽物が作られているブランドです。エルメスの偽物が多い理由は、本物が手に入りにくいという点にあります。

そもそもエルメスは、以下のような理由で人気があります。

  • 壊れてもメンテナンスを行うことができる
  • 物持ちが良い
  • 素材の質が高い
  • 使用しやすい
  • エルメス自体が高級ブランドである

加えてエルメスのアイテムは、製作のほとんどが職人の手作業によって行われているため、大量に作ることができません。「人気が高いにもかかわらず手に入りにくい」という状況にあるエルメスは偽物であっても売れやすいため、偽物を作る業者にとっては好都合です。

上記のような事情から、エルメスは多くの偽物が出回っている状況となっています。

 

2.エルメスの真贋を見分けるポイント

偽物のエルメスには、本物にはない作りの荒さや違和感のある点が存在します。本物との違いを知っておくことで、偽物を見分けられる可能性が高まるでしょう。

以下からは、エルメスの偽物を見分ける際、特に注目したいポイントについて徹底解説します。ただし、細部まで精巧に作られている偽物の場合、1つのポイントをチェックしただけでは判別がつかないケースもあります。1か所だけに固執せず、あらゆる観点からチェックを行って偽物を見破りましょう。

 

2-1.ロゴ・刻印

レザー製のエルメスの商品には、「HERMESPARIS?MADEINFRANCE」というロゴが刻まれています。偽物の場合、刻まれているロゴがにじんでいたり、つぶれていたりするケースがあります。ものによっては、ロゴ自体がないケースもあるでしょう。

本物の場合は本体に型押ししてインクを流し込む形で刻印しているため、にじんだりつぶれたりすることはほとんどありません。すべての文字が、一定の太さで綺麗に並んでいます。ただし、手作業で刻印されるため、商品ごとに差があるケースも見られます。

また、製造年やアトリエなどを示す刻印でも見分けられるケースがあるので、下記の記事を参考にしてください。

エルメスの刻印の意味は?製造年の見方や偽物かどうかの判断基準も

 

2-2.ファスナー

本物のエルメスは、プルタブの部分がファスナーに対して平行です。しかし、偽物の場合、プルタブが綺麗に横を向いておらず、垂れ下がったような形をしています。

さらに、本物のスライダー部分は緩やかなカーブのあるハの字形となっており、根本にはHのマークがあります。スライダーの形に違いがある場合や、根元にマークがない場合は、偽物の可能性を疑いましょう。

 

2-3.ボタン・金具

本物のエルメスのボタンには、繊細でくっきりとした刻印が刻まれています。しかし偽物のエルメスのボタンに刻まれた刻印は、つぶれたような印象となっているケースがあります。

正面側に回せる金具がついている場合は、金具を回したときの感触にも注目しましょう。本物のアイテムについている金具は、回すと硬い印象を受けます。緩く弱々しい印象を受けた場合は、偽物の可能性があるため注意しましょう。

金具に刻印が彫られている場合は、彫り方にも注目する必要があります。本物は刻印がスジ彫りとなっていますが、偽物はスジ彫りになっていません。

 

2-4.クロア・クロシェット

まずは、クロアの隅にある鋲に注目してみましょう。本物の鋲は、やや黒ずんだような色合いになっています。加えて、飛び出た部分で周りを傷つけないようカットされている点もポイントです。偽物の場合、本物のような黒ずみは見られません。本物のような配慮はされていないため、表面からは鋲が飛び出ています。

次に、クロアの金具と革がくっついている部分を確認してみましょう。本物の場合、接着剤と4つの鋲によってしっかりと固定されているため、金具と革が離れず綺麗に接着されています。しかし偽物の場合、接着が弱いため、金具と革の間にスペースができていることがあります。

 

2-5.カデナ

カデナとは、南京錠のことです。偽物のカデナは、以下のような特徴を持っているケースがあります。

  • ブランド名の刻印がぼやけていて見にくい
  • 端のほうにある3本のラインがない
  • カデナに刻まれている番号と、キーに刻まれた番号が異なっている

カデナは、特にエルメスの偽物を見分けやすいポイントだと言えるでしょう。金を加工するためには、高い技術力が必要です。しかしエルメスの偽物を製造する業者は、金を加工できるほどの高い技術を持ち合わせていない場合がほとんどです。したがって「他の部分は精巧な作りなのに、カデナの作り込みは甘い」というケースは少なくありません。

 

2-6.縫製

本物は縫い目が表面と裏面どちらも右下がりとなっており、糸と糸の間隔は綺麗に詰められているという特徴を持っています。偽物の可能性が高いのは、縫い目が下を向いていたり、糸と糸の間にスペースがあったりする場合です。加えて、不自然なほど縫い目が整っている場合、手縫いではなく機械で縫った偽物の可能性が高いと言えるでしょう。

 

2-7.質感

偽物を見分ける際は、タグと金具の質感にも注意してください。本物のタグは、引き締まったようなハリのある質感となっています。偽物の場合、引き締まっておらず、よれたような印象のある質感になっています。

次に、金具の質感についても注目してみましょう。偽物の金具部分は切り口の処理が甘く、ざらざらとした荒い質感になっています。本物は綺麗に研磨されているため、ツルツルとした手触りの良さを感じられるでしょう。

 

2-8.底面の鋲

バッグの底にある鋲は、本物の場合、職人技によって鋭利な部分を除去する加工がなされています。尖っていないため、触ると滑らかな質感になっていることが分かるでしょう。鋲の底の部分が黒いラインで囲まれている点もポイントです。偽物の場合、本物のような黒いラインは確認できないほか、表面の処理が雑で面取り加工されておらず、触り心地が良くないケースもあります。

 

2-9.保存袋

保存袋を本物と見比べた際、偽物は色合いが微妙に異なっているケースがあります。色については、本物と見比べてみるのが良いでしょう。

注目すべきもう1つの点は、素材です。本物の保存袋はコットンで作られていますが、偽物はコットンよりも安い化学繊維などの素材で作られているケースがあります。本物と触り心地を比較した際、違和感がないかチェックしてみましょう。

 

3.プロの目で真贋を鑑定してもらう方法も

エルメスの偽物のクオリティは年々高くなりつつあるため、慣れていないと判別が難しいケースもあるでしょう。自分では判別できないと感じた場合は、プロのスタッフに頼ることを推奨します。多くのブランド品買取業者では無料でブランド品の査定を行っているため、一度申し込んでみましょう。

ブランド品が本物であった場合は査定額が提示されますが、偽物であった場合は「規格外」として買取が不可となります。ただし、規格外であったからといって必ずしも偽物とは限りません。製品の状態や種類によっても、規格外とされることがあります。

見る場所やチェックの厳しさは、査定を行ってもらう店や鑑定士によっても異なります。1つの店だけでは誤った判断がなされる場合もあるため、複数の店舗に持ち込むことをおすすめします。

 

まとめ

エルメスのアイテムは流通量が少なく希少価値が高いため、偽物が多く作られています。本物と偽物には細かいポイントに違いがみられるため、よく確認しましょう。なお、偽物を製造する技術も年々高まっているため、簡単に見極められないケースもあります。その場合は、買取店の査定に出せば、プロの目で鑑定してもらえます。

「買取本舗七福神」では確かな目を持つ経験豊富な鑑定士が、アイテム一つひとつを丁寧に査定いたします。他店で規格外・買取不可となった商品も査定可能ですので、ぜひお気軽にお持ち込みください。

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