最終更新日:2023年05月02日
エルメスのフールトゥは、コットンキャンバス生地のトートバッグです。世界的なハイブランドであるエルメスのバッグのうち、カジュアルなイメージで、価格も革製品に比べて安価であることから、高い人気を誇ります。
フールトゥは現在廃番となっており、入手したい方や、所有するバッグに高値が付くか気になるという方もいるでしょう。この記事では、フールトゥの歴史や、似たエールラインとの違い、人気の理由、サイズ展開などを詳しく解説します。
エルメスのフールトゥとは、コットンキャンバス生地でつくられたトートバッグです。世界的なハイブランド・エルメスならではの洗練されたデザインと、カジュアルさを兼ね備えています。
初代フールトゥは、1998年に誕生しました。ハイブランドとして有名なエルメスがコットンキャンバス素材を用いたことは、世間を驚かせる意外な発想であり、フールトゥは絶大な人気を誇りました。
2001年には、カラーバリエーションを増やすことでカジュアルさをアップした、2代目フールトゥが登場します。翌2002年に生まれた3代目フールトゥにはツートンカラーのデザインを採用し、2代目よりもややカジュアルさを抑えました。
続く4代目フールトゥの登場は2004年です。4代目フールトゥは、カラー・デザインともにエレガントな雰囲気がただよう仕上がりとなっています。
その後フールトゥの生産は終了し、現在は廃番となっていますが、今なお人気の高いアイテムです。
フールトゥとよく似たエルメスのバッグに、エールラインがあります。エールラインは、フールトゥに続けてエルメスが生み出したカジュアルなトートバッグです。
ここでは、フールトゥとエールラインの違いを、素材・デザイン・バリエーションの3項目に分けて解説します。
2つのバッグの大きな違いは素材です。フールトゥはコットンキャンバス素材でつくられているのに対し、エールラインにはナイロン素材が用いられています。
コットンキャンバスとナイロンのどちらの素材も軽量で取り回しやすいものであるため、フールトゥとエールラインともに、場所を選ばず気軽に使用することが可能です。
フールトゥとエールライン、2つのバッグのデザインは、開口部とライン模様に大きな違いがあります。フールトゥのバッグ開閉はボタンなのに対し、エールラインはファスナーとボタンの両方を用いたデザインです。
必要なものをすぐに取り出したい場合には、フールトゥのほうが便利なつくりになっています。一方、エールラインには南京錠タイプのカギも付いているため、防犯面で安心です。
また、ライン模様も異なります。2つのバッグはどちらも、中央から持ち手部分にかけて2本のラインが入っていますが、フールトゥのラインには模様がありません。エールラインにはラインの模様として、エルメス(HERMES)のイニシャル「H」のマークが規則的に並んでいます。
フールトゥとエールラインは、カラーバリエーションが異なります。フールトゥではカラーバリエーションの種類が豊富で、好みのカラーを選ぶ楽しさがあります。
一方、エールラインで展開しているカラーは、グレーとダークブラウンの2色のみです。落ち着いたカラーは、ビジネスシーンでも使い勝手がよいでしょう。
フールトゥが多くの人から根強く支持されている理由は、以下の4点です。
耐久性がある |
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フールトゥの大きな魅力の1つは、耐久性に優れていることです。フールトゥの素材は、初代から使われていたコットンキャンバスから、エルメス独自の布地「トワルアッシュ」に変更されましたが、いずれにしても高い耐久性を持っています。 素材が丈夫であることから、自宅の洗濯機で洗える点も魅力的です。 |
バリエーションが豊富である |
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フールトゥは布素材でできているため、比較的カラーリングの自由がきき、さまざまなカラーが展開されています。1つのカラーだけでなく、複数カラーの組み合わせも可能です。 「人気の高いバッグだからこそ、豊富なバリエーションの中から自分らしさを引き出してくれるものを選択したい」という思いを、フールトゥは実現してくれます。 |
エルメスの中では手ごろな価格だった |
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エルメスのアイテムの中では比較的手ごろな価格であったという点も、フールトゥの人気の理由です。 多くの人が憧れるハイブランド・エルメスのバッグを、数万円程度で購入できるということで、社会現象を巻き起こすほどの注目を集めました。 |
普段使いしやすい |
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ブランド品の雰囲気を露骨に出しすぎていないことも、フールトゥの特徴です。フールトゥは美しさ・気品と一緒に、よい意味でエルメスらしくないカジュアルさを持ち合わせています。 普段使いしやすいデザインなので、日々の通勤・通学やちょっとしたショッピングの際などにぴったりです。 |
上記の4点を主な理由として、フールトゥは廃番となった現在でも人気があり、中古市場でも需要の高いアイテムとなっています。
例えば、中古のフールトゥが3万5,000円で買い取られたというケースもあるほどです。商品の状態や査定基準にもよりますが、限定モデルのフールトゥの場合はさらに高額で買い取られることもあります。
エルメスの人気アイテム・フールトゥは3種類のサイズを展開しているため、シーンや用途によって使い分けることが可能です。また、そのほかに廃番・限定のサイズもあります。
ここでは、フールトゥPM・フールトゥMM・フールトゥGMの3種類をそれぞれ紹介するので、ぜひ選び方の参考にしてください。
フールトゥの中で最も小さいフールトゥPMは、横幅22cm・高さ30cmの、日常的な利用にぴったりのサイズです。やや縦長のシルエットがすっきりと美しく映えるトートバッグで、カジュアルなコーディネートの服装にもよくマッチします。
フールトゥPMは少し小さい印象を受けますが、見た目よりも容量があり雑誌もすんなりと入れられる収納力を持っているため、利便性は申し分ありません。
フールトゥPMよりも少し大きめの横幅32cm・高さ43cmのサイズなのが、フールトゥMMです。フールトゥMMは、普段使いはもちろんのこと、買い物や遠出などの荷物の多いシーンでも大活躍するバッグです。ポケットも複数付いているため、荷物を小分けして収納することができます。
使い勝手のよさやユニセックスなデザインを理由に男女を問わず支持され、フールトゥのシリーズのみならずエルメスのアイテム全体の中でもひときわ高い人気を誇っています。
フールトゥのシリーズ内で最も大きいサイズなのが、フールトゥGMです。横幅35cm・高さ47cmのサイズで、ショルダーバッグとしても使えます。
また、フールトゥGMはマチの部分にホックが装着されています。ホックはバッグの形を美しく保つとともに、ホックをはずすとバッグの容量を増やすことが可能です。
ショルダーバッグとして利用すると両手が空くことや、ホックによって容量を調節できることから、旅行のお供として持っていくのもよいでしょう。
フールトゥは、コットンキャンバス生地を使ったバッグであり、エルメスのアイテムの中ではカジュアルなものとして高い人気を誇ります。エールラインとは、素材・デザイン・バリエーションなどの点において異なり、特にバリエーションの面ではフールトゥが勝ります。
フールトゥは現在生産が終了しており、廃番という扱いです。そのため、中古市場での需要が高く売却を考えている場合は高値を狙えるでしょう。買取本舗七福神では、フールトゥを含むエルメスのアイテムの買取りを積極的に行っています。他店で査定不可だったアイテムも、ぜひお気軽にお持ち込みください。