最終更新日:2023年05月02日
リンディはエルメスの人気バッグの1つで、2WAYタイプの個性的なフォルムで知られています。見た目だけでなく、実用性にも優れており、エルメスのバッグの中でも高い人気を誇ります。
この記事ではリンディの特徴から、誕生などの歴史・人々から愛される魅力・4つのサイズ展開・代表的な素材までを詳しく解説します。リンディを手に入れたい方だけでなく、お手持ちのリンディの価値を再確認したいという方も、ぜひご一読ください。
リンディ(Lindy)とは、2WAY使いができる個性的なフォルムのバッグです。エルメスが販売する人気モデルの1つで、コーディネートや収納する荷物の量に合わせて、ハンドバッグとショルダーバッグの2通りの使い方が楽しめます。
リンディは、ボックス型のフォルムとマチ部分に付いたユニークなハンドルのデザインが特徴的なバッグです。見た目よりもたくさん入り実用性にも優れていることから、多くの愛用者に支持されています。
リンディは2007年に初めて登場した、エルメスのバッグの中では比較的新しいモデルです。デザイナーのフレデリック・ヴィダルが、1920年代後期にアメリカで流行したストリートダンス「リンディホップ」にヒントを得てデザインしたことが名前の由来と言われています。
2019年には、ミニバッグの流行に合わせてリンディの小さいサイズの「リンディミニ」も発売されました。リンディは発売からすぐに人気に火が付き、現在ではバーキンやケリーに次いで購入が難しいアイテムの1つとなっています。
まだ歴史の浅いリンディが入手困難になるほど人気になった理由は、以下の魅力的な特徴を兼ね備えているためです。
それぞれについて、詳しく解説します。
リンディの一番の魅力は、2WAYで使える点です。ハンドバッグとショルダーバッグの両方の使い方ができるよう、マチ部分に付けた2つのハンドルをつなぐように、ショルダー用のストラップが付いています。
ショルダーバッグとして使う際はストラップを肩に掛けて、ハンドバッグとして使う際はマチ部分に付いたハンドルに手や腕を通して使えます。
ショルダー用のストラップは一体型になっているため、外出先で使い方を変えたいときにも便利です。ハンドバッグとして使うときは、ストラップを裏に回して持てば目立たず邪魔になりません。
また、ハンドルを持つとフラップ部分がしなやかにカーブし、ボックス型のフォルムに柔らかい丸みが加わります。シルエットで印象を変えられるため、コーディネートに合わせて楽しめるでしょう。
見た目よりもたっぷりと入る収納力の高さも、リンディの魅力です。ボックス型でマチが広く作られており、内側に仕切りがないため収納スペースを大きく確保できます。
また、マチ部分の内側と外側に、それぞれ2つずつオープンポケットが付けられています。交通系ICカードやスマートフォンといったすぐに取り出したいアイテムの収納や、場所を決めて収納したい小物の整理などに便利です。
荷物の出し入れがしやすい点も人気です。リンディは、大きな開口部にフラップをかぶせて両端をファスナーで留め、中央の金具でファスナーの持ち手を重ねてロックする構造です。
ファスナーを開けると開口部が大きく開いて収納物全体が目に入り、たくさん入れても取り出したい物をパッと見つけられます。サイズの大きい荷物でも出し入れもしやすく、使い勝手もよいと言えるでしょう。
リンディは、4種類のサイズが販売されています。
収納できる荷物量や持ったときの印象、おすすめの使い方などを、サイズ別に紹介します。使用シーンをイメージしながら、自分のライフスタイルに合った好みのリンディを見つけてください。
リンディミニは、一番小さいサイズのリンディとして2019年に発売されました。サイズは約幅19×高さ12.5×奥行9cm、コロンとしたフォルムがかわいらしさを演出してくれます。
リンディミニは、ほかのサイズよりもショルダーストラップが長く作られているため、斜め掛けもできます。散歩や目が離せない子どもとのお出かけなど、両手を空けておきたいシーンで大活躍するでしょう。
ファッションのアクセントとして、遊び心のあるカラーを取り入れるのもおすすめです。
見た目はコンパクトですが、マチがしっかりあるため収納力も侮れません。二つ折りの財布やスマートフォン、小さいポーチなどが入れられて、身軽に外出するにはちょうどよいサイズです。旅行用のサブバッグとしても便利に使えます。
リンディ26は、デイリーユースにおすすめの使いやすいバッグです。サイズは約幅26×高さ17×奥行13cmで、B5サイズの手帳やノートがすっぽり入ります。
マチ幅があるため、スマートフォンや長財布、ハンカチ、化粧ポーチといった使用頻度の高いアイテムを余裕を持って入れられます。肩や腕に掛けても邪魔になりにくいサイズ感で、ちょっとしたお買い物や食事会など、幅広いシーンで活躍するでしょう。
リンディ30は、普段から荷物が多くなりやすい方、さまざまな用途で使いたいと考えている方に最適なバッグです。サイズは約幅30×高さ20×奥行15cmで、シーンを問わずに使いやすい大きさです。
たっぷり収納でき、外出先で多少荷物が増えても余裕を持って入れられます。ショッピングのときに使うと重宝するでしょう。また、A4サイズの書類や500mlのペットボトル、ランチボックスなども入るため、ビジネスバッグとしても人気の高いサイズです。
収納力抜群のリンディ34は、荷物の多いビジネスシーンや、旅行での利用を考えている場合に使いやすいサイズです。
約幅34×高さ22×奥行16cmと大きく、1泊旅行なら十分な量の荷物を入れられます。A4封筒はもちろん、タブレットやコンパクトサイズのノートパソコンなども入れられるため、ビジネスシーンでも大活躍するでしょう。
また、小さい子どもと一緒にちょっとおしゃれな場所にお出かけするときにもおすすめです。財布やスマートフォンといった自分の荷物と一緒に、子どものおむつや着替えをおしゃれに持ち運べます。
幅のあるショルダー用ベルトを採用しているため、荷物をたくさん入れても肩に負担がかかりにくい点もうれしいポイントです。
リンディに使われる素材は、一般的にトリヨンクレマンスとヴォー・スイフトの2種類です。それぞれの特徴は以下の通りです。
トリヨンクレマンス |
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くったりとした柔らかさがあるトリヨンクレマンスは、持ち方でフォルムの変化を楽しむリンディに適した素材です。適度な重厚感もあり、持ったときに体のラインにしなやかになじみます。 つやのある細かい革目がカムフラージュになるため、傷が目立ちにくいことも特徴です。傷付きを気にせず、カジュアルにリンディを使いこなしたい方におすすめの素材です。 |
ヴォー・スイフト |
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ヴォー・スイフトは、発色性に優れたしっとりとなめらかな手触りの牛革です。繊細で上品なニュアンスカラーや鮮やかなビビッドカラーをより魅力的に表現できます。 また、革目が浅くきめ細かいことから、遠目で見るとマットな光沢感が出て上質な革の風合いが際立ちます。なめらかな革の質感や色合いにこだわってリンディを選びたい方は、ヴォー・スイフト素材を検討するとよいでしょう。 |
また、わずかではありますが、オーストリッチやワニ革といったエキゾチックレザーを使用したリンディも存在します。素材にこだわると、リンディが見せてくれる個性的な表情をより深く楽しめるでしょう。
エルメスのリンディは、ハンドバッグとショルダーバッグの2通りの使い方ができるバッグです。2007年に登場し、エルメスのアイテムの中では比較的歴史が浅いものの、デザイン性と使い勝手のよさから高い人気を誇ります。リンディミニ・リンディ26・リンディ30・リンディ34などのサイズ展開があります。
リンディは中古市場でも人気が高く、購入後に買い替えたり手放したりする際も高価買取を期待できます。また、自宅に眠っているリンディがある場合は、査定に出すと、高値で売れる可能性があるでしょう。リンディを売りたい場合は、エルメスの買取実績が豊富な買取本舗七福神にぜひお持ち込みください。