最終更新日:2023年07月27日
180年以上の歴史をもつフランスの高級ブランド「エルメス」は、バッグやアクセサリー類など、数多くのファッションアイテムを展開しています。中でも、エルメスの代表作として名高いケリーとバーキンは需要が高く、中古市場でも非常に人気があるバッグです。ケリーとバーキンにはデザインやサイズ展開などに違いがあるため、購入や売却を検討している場合は、2つの違いについて確認しましょう。
当記事では、エルメスのケリーとバーキンの違いについて説明します。エルメス製品の購入・売却を考えている方や、ケリーとバーキンの魅力が知りたい方は、ぜひご一読ください。
ケリーとバーキンは、エルメスというブランドを代表する商品です。ケリーはフォーマルに使えるバッグで、素材やカラーが豊富な点が魅力の1つとなっています。バーキンはエルメスのシンボル的な存在であり、希少性も高いことから人気が高い商品です。
ケリーとバーキンには、フタをかぶせて開閉する点やクロア(ベルト)が付いている点など、外観にいくつかの共通点があります。
ここでは、ケリーとバーキンの違いをデザインやサイズ展開といった特徴ごとに説明します。
ケリーとバーキンの主な外観の違いは以下の通りです。
ケリー | バーキン | |
---|---|---|
ハンドル | 1本(フラップ上部に付いている) | 2本(ボディに付いている) |
縫製方法 | 内縫い・外縫いの2種類 | 内縫いのみ |
フォルム | 硬め | 柔らかい |
外ポケット | なし | あり(フロント部分・背面部分) |
マチ幅 | 調節不可 | サイドベルトで調節可能 |
ケリーは見た目の美しさにこだわったデザインで、外ポケットなどが一切ない作りになっています。床に自立するデザインであり、型崩れしにくいため、フォーマルな場面にマッチする商品と言えるでしょう。
一方、バーキンは実用性重視のデザインです。収納スペースも多く、開口部が大きく開く作りになっているため荷物の出し入れがしやすい特徴があります。
ケリーとバーキンの内観には大きな違いはなく、どちらもシンプルな作りです。
バーキンと比較して、ケリーにはサイズのバリエーションが豊富という特徴があります。ケリーの主なサイズは、15・20・25・28・32・35・40・50の8種類です。一般的にケリーと呼ばれているのは25~40のサイズであり、それ以外のサイズには個別に名称が付いています。例えば、ケリー20はミニケリー、ケリー15はミニミニケリーと呼ばれるのが一般的です。ケリーの8種類のサイズの中で人気が高いのは25・28・32・35の4種類となっています。
バーキンの一般的なサイズは25・30・35・40・45の5種類です。中でも特に人気なのはバーキン30で、身長160cmまでの人に向いているため日本人向けのサイズとも言えます。
ケリーやバーキンの価格は、商品の種類だけではなくサイズによっても異なります。ケリーの一般的な価格相場は以下の通りです。
【ケリーの価格相場】
25 | 140万円~160万円 |
---|---|
28 | 140万円~150万円 |
32 | 140万円~200万円 |
35 | 約160万円 |
40 | 約180万円 |
一方、バーキンの一般的な価格相場は以下の通りとなっています。
【バーキンの価格相場】
25 | 130万円~140万円 |
---|---|
30 | 130万円~150万円 |
35 | 150万円~165万円 |
40 | 約180万円 |
バッグの素材やカラーによっても異なりますが、平均的にはケリーとバーキンの価格には大きな差はありません。ただし内縫いの商品のみで比較した場合、ケリーに比べてバーキンのほうがやや高額になる傾向があります。
また、ケリー・バーキンいずれの場合でも、流通量が少ないサイズは高額になりやすいです。
ケリーとバーキンには、ハンドル付け根にある金具の跳ね返りの有無の違いがあります。跳ね返りとは、バッグ本体と取っ手の接合部分にもう1つ金具が付いている状態のことです。
バーキンのハンドル付け根には、基本的に跳ね返りがありません。一方、ケリーはモデルによってハンドル付け根の金具に跳ね返りが見られる場合があります。ケリーのハンドル付け根の金具に跳ね返りがある理由は、付属のショルダーストラップを装着しやすいようにするためと言われています。
ケリーとバーキンの選び方はさまざまです。例えばサイズはバッグ選びの重要なポイントであり、バッグの用途や使う人の身長によって適したサイズが変わってきます。
また、ケリーとバーキンはカラーバリエーションも豊富で、特に人気なのは定番カラーです。ゴールド(明るめのブラウン)やエトゥープ(グレージュ)、ブラックやベージュなどはどのようなシーンにも合わせやすく、高い人気があります。
ここからは、ケリーとバーキンのおすすめのバッグを4つ紹介します。
ケリー25は、ケリーの定番サイズの中でも小さいサイズの商品です。コンパクトな見た目が可愛らしい商品で、フォーマルシーンやドレスアップした時にも向いています。また、サブバッグとして持ちたい人や、手荷物を最小限に抑えたい人にもおすすめの商品です。
ケリー25には、スマホや長財布、ハンカチやコスメポーチなど、必要最小限のものは問題なく入れられます。ただし、500mlのペットボトルを縦向きに入れられるほどの高さはありません。
ケリー35はやや大きめの商品であり、持った際に存在感や高級感があります。どちらかと言えばエルメスバッグに慣れている人に適したサイズと言えるでしょう。
ケリー35にはA4サイズが入るため、ビジネスシーンにも適しています。セミナーへの参加など、外出先で書類や配布物をもらう予定がある場合にも向いているサイズです。ケリー35はやや大きいサイズのため、ビジネス用など頻繁に使用する予定の場合は、比較的軽いヴォー・エプソンの素材を使用した商品を選ぶことをおすすめします。
バーキン25は、ケリー25と同じく小ぶりで可愛いサイズ感の商品です。普段使いとしてカジュアルに使用するのはもちろん、フォーマルシーンでも活躍するサイズとなっています。
バーキン25には財布やコスメポーチなどの小物類は問題なく入れられますが、容量はあまり大きくないため、荷物を極力減らしたいときに適したサイズとも言えます。見た目の上品さを損なわないためにも、荷物は詰め込まないようにするとよいでしょう。また、バーキン25は誕生以来デザインが変わっておらず、資産価値が高いという特徴もあります。
バーキン35は大きめで、小慣れた印象を演出できるサイズです。必要な荷物を、容量をあまり気にせずに入れられる点が魅力的なサイズと言えます。
バーキン35にはA4サイズの書類が難なく入るため、ビジネスバッグとしての使用にも適しています。500mlのペットボトルやタブレット端末もまとめて入れられる収納力は魅力です。
ただし、バーキン35はサイズが大きいため、ワンピースやドレスに合わせるとバッグが主張しすぎる恐れがあります。フォーマルシーンよりはカジュアルな場面での使用に適したサイズと言えるでしょう。
エルメスのケリーとバーキンは、中古市場でも人気アイテムです。
エルメスは、厳選した革素材のみをバッグに使用しています。加えて、エルメスの製品は一つひとつが職人の手作業によって製作されています。そのため、ケリーやバーキンといった高級バッグは生産数が多くありません。高い需要に供給が追い付いていない点が、ケリーやバーキンの中古市場における人気の高さにつながっています。
ケリーやバーキンの中でも、特に買取金額が高額になりやすい商品の特徴は以下の通りです。
製造年が新しい | ケリーやバーキンは、新しく作られたアイテムほど高価買取となりやすい傾向があります。 |
---|---|
人気サイズの商品である | ケリーやバーキンは、サイズが小さいほど高値が付きやすく、大きくなるにつれ査定額が下がる傾向があります。 |
人気色の商品である | ブラックやグレーなど、使用シーンを選ばない定番色の商品は高価買取となりやすい傾向です。 |
エルメスを代表するバッグ「ケリー」「バーキン」は、デザインや価格だけでなくサイズや金具部分にもいくつか違いがあります。デザインに関しては、ケリーは見た目の美しさにこだわっており、バーキンは実用性重視のデザインになっているのが特徴です。
「買取本舗七福神」では、ケリーやバーキンといったエルメス製品の買取を実施しています。状態が悪いと思えるアイテムや、付属品がないアイテム、他店で断られたものでも丁寧に査定いたしますので、ぜひお気軽に無料の買取査定をご利用ください。