最終更新日:2023年01月30日
プラダのアイテムを持っていたり、購入を考えていたりする人の中には、真贋の見分け方を知りたい人もいるでしょう。見分け方にはポイントがあり、ロゴプレートやファスナーといったアイテムの細部に注目して判別できるケースがあります。
当記事では、プラダの真贋の見分け方をアイテムのパーツや特徴を基に詳しく解説します。偽物を買わないための対策と、買取店で真贋を判断する方法も紹介するので、プラダの本物と偽物の特徴をつかみたい人はぜひ参考にしてください。
近年は精巧なプラダの偽物が増えていますが、よく観察すると本物との違いが分かる場合があります。プラダの真贋を見極めるチェックポイントは、以下の9点です。
ここでは、それぞれのチェックポイントについて、真贋を見分ける方法を具体的に紹介します。プラダのアイテムの購入や売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
プラダのロゴプレートは、刻印されているブランドロゴの形に注目しましょう。本物のプラダのロゴはRの一部に切れ込みが入り、ひし形のような形状になっています。そのため、ロゴプレートに真っ直ぐでシンプルなRが刻印されている場合は偽物と判断できます。
ただし、本物のプラダでも、1990年以前に販売されたアイテムのロゴはRに切れ込みが入っていません。購入してから数十年たっているアイテムの場合は、Rの形だけで判断しないようにしましょう。
また、プラダのロゴにはAが2つ入っており、本物のロゴはAの中の三角部分が同じサイズである一方、偽物にはばらつきがある場合があります。手元にプラダのアイテムがあれば、本物のロゴと比較しながら確認するのがおすすめです。
本物のプラダのメインファスナーは、金具の裏側に製造会社の刻印があります。そのため、メインファスナーの金具に刻印がない場合は偽物の可能性が高くなります。
本物のプラダのメインファスナーにある刻印は、以下3種類のいずれかです。
メインファスナーの裏側に刻印があったとしても、上記のいずれにも該当しない場合は偽物の可能性が高いため注意しましょう。なお、本物のプラダのアイテムでも、バッグの内ポケット部分のファスナーなど、メイン以外のファスナーの裏側には刻印がなくても問題ありません。
付属品としてキーリングがあるアイテムの場合、真贋の判断材料になります。
キーリングは外から見えにくいため、偽物の製造者が手を抜きやすい箇所です。本物のプラダのキーリングは丁寧にメッキ加工が施されており、表面に滑らかさと輝きがあります。キーリングが素人目にも雑な作りになっている場合は、偽物の可能性が高いため注意しましょう。
プラダのアイテムには、「白タグ」という工場ナンバーが記載された白いタグが付いているため、白タグが付いていない場合は偽物と判断できます。
本物のプラダの白タグは、数字がゴシック体で印字されています。ゴシック体の特徴は、文字の縦横の太さが均一であることです。しかし、偽物のタグは違う書体で印字されている場合があります。
白タグはバッグの内ポケットの奥などに付いているため、一度探してみるとよいでしょう。
プラダバッグの真贋を見極めるためには、バッグの内側も確認しましょう。
プラダバッグの裏地には、「PRADA」の文字と模様が刺繍されています。特徴的なのは、Aの文字の横棒部分に、糸で小さな結び目が入っている点です。そのため、ロゴに結び目がないアイテムは偽物の可能性が高くなります。少々分かりにくい部分ではあるものの、アイテムの真贋が気になる人は細部までチェックするのがおすすめです。
ハンドルとは、バッグの持ち手部分のことです。本物のプラダバッグのハンドルは、革に芯を通してしっかりと縫製しています。そのため、ハンドルの付け根のY字に似た部分にふっくらと厚みがあります。
一方、芯材を入れない偽物のハンドルの付け根部分は、内部が空洞のため平らです。プラダバッグのハンドルを確認して、付け根に膨らみがない場合は偽物の可能性が高いと言えるでしょう。
プラダは縫製の正確さにもこだわっています。本物のプラダ製品の縫製は、一つひとつの縫い目の長さや間隔が均等です。しかし、偽物のアイテムは縫製が雑な場合があります。一つひとつの縫い目の長さにばらつきがあったり、縫い目に傾きが見られたりするときは注意が必要です。
本物と偽物では素材が異なるケースもあります。たとえば、本物のバッグ内側にあるロゴの結び目は、角度によってテカリが見えます。一方で、偽物の結び目はテカリがない場合が多いです。
バッグの底に金具(底鋲)が付いている場合、真贋を見分けるポイントになります。
本物のプラダの底鋲には「PRADA」の文字が2つ刻印されています。底鋲は一つひとつ面取りされているため、手触りは滑らかです。一方で、偽物の底鋲は刻印が不自然に大きかったり、不鮮明だったりする場合があります。指で触ってみて滑らかさが感じられない場合も要注意です。
プラダのアイテムを購入する際に付いてくるギャランティカード(保証書)も、真贋を見分ける重要なポイントです。
本物のギャランティカードには、購入日や購入場所が黒のスタンプで印字されているため、手書きの場合は偽物の可能性が高くなります。実際のアイテムと、ギャランティカードに記載されている素材・色・型番などが一致しているかもしっかりと確認しておきましょう。
プラダの偽物を買わないための最も確実な手段は、正規店で購入することです。知らずに偽物を購入するリスクを避けるためにも、プラダのアイテムは正規店での購入をおすすめします。
また、フリマアプリやオークションサイトで売られている商品は、偽物かどうか判別しづらいため避けたほうが無難です。特に価格が安すぎるものや、評価が低いまたは評価件数0のものは偽物の可能性が高いと言えます。出品者に質問した際の対応に違和感がある場合も、利用しないほうがよいでしょう。
なお、偽物を扱うスーパーコピーサイトの利用も避けましょう。スーパーコピー品は偽物の中ではハイクオリティとはいえ、偽物であることに変わりはありません。
偽物のブランド品製造はもちろん、販売も犯罪です。
偽物を転売した場合は「商標法」に抵触する恐れがあり、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方を科せられる可能性があります。偽物と知りながら転売した場合はもちろん、偽物と知らずに転売した場合も同様の罪に問われることがあるため注意が必要です。
商標法(侵害の罪)
第七十八条
商標権又は専用使用権を侵害した者(第三十七条又は第六十七条の規定により商標権又は専用使用権を侵害する行為とみなされる行為を行つた者を除く。)は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。第七十八条の二
第三十七条又は第六十七条の規定により商標権又は専用使用権を侵害する行為とみなされる行為を行つた者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
引用:e-Gov法令検索「貨幣損傷等取締法」/引用日2022/12/08
また、偽物をオークションに出品する行為も危険です。たとえ落札されなくても、商標権の間接侵害にあたる販売目的の所持とみなされ、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方を科せられる場合があります。
ブランド品は、買取店で査定に出して値段が付くかどうかで真贋を判断できます。ただし、買取店で偽物を査定してもらったとしても、はっきり「偽物」と言われることはありません。ブランド品の真贋を正確に判定できるのは、本物を製造・販売するブランドの親会社などです。偽物だったとしても「規格外」として買取不可となる場合が多いでしょう。
買取店で査定結果が「規格外」だったとしても、偽物であることが理由ではない場合もあります。ブランド品の査定については鑑定士によって見方が異なる可能性もあるため、プラダのアイテムを高く売りたい場合は複数店舗に持ち込むことがおすすめです。
プラダの真贋を見分ける方法は、ロゴプレート、ファスナーといったアイテムのパーツに注目して偽物と本物の特徴を比較することです。偽物を買わないためには正規店での購入が確実ではあるものの、既にプラダのアイテムを持っている場合は買取店で「買取不可」になるかを判断材料にする方法もあります。
「買取本舗七福神」では、プラダ以外にもシャネル、エルメス、ルイヴィトンといったブランド品の買取を行っています。ブランド品の状態が悪くてもしっかりと査定いたしますので、まずはお気軽に買取本舗七福神へお持ち込みください。