最終更新日:2022年12月29日
グッチのアイテムについて調べている際に「オールドグッチ」という言葉を目にしたことがある人は多いでしょう。オールドグッチは1970年代から1980年代にかけて製造されたグッチのアイテムを指す言葉です。伝統的なデザインが特徴的で、現在でも人気の高いアイテムとなります。
この記事では、オールドグッチが特別視される背景に加え、現在のアイテムとの違いや、人気の理由などを詳しく解説します。長く使うための手入れ方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
オールドグッチとは、1970~1980年代に製作されたグッチの商品のことを指します。グッチが公式に発表している名称ではありませんが、「アンティーク」「ヴィンテージ」という意味を込めて、オールドグッチと呼ばれるようになりました。
グッチは、1921年にグッチオ・グッチが設立したイタリアのブランドです。1993年に創業者であるグッチ一族が経営から退くと、これまでのグッチのクラシカルなデザインから、現代風のデザインへと変化しました。
オールドグッチは、グッチ一族が経営から退く前の伝統的なグッチのデザインが特徴で、古き良きグッチのデザインを好む多くの人から愛されています。また、職人の手で一つひとつ丁寧に製作されたオールドグッチの商品は流通数も限られており、現在ではプレミア価格で取引されている商品もあります。
オールドグッチは、現在発売されているグッチのデザインと異なる特徴があります。オールドグッチを知らない人は、「偽物ではないか」と不安に思う人もいるかもしれませんが、時代ごとにアイテムの特徴が異なるため、必ずしも偽物とは限りません。
オールドグッチの特徴は、大きく分けて「デザイン」と「彫刻」の2つがあります。ここでは、オールドグッチの特徴について確認しましょう。
オールドグッチと言えば、赤・紺・緑のストライプ「シェリーライン」が有名です。1950年に考案され、1970年代にアイテムに活用されたシェリーラインは、馬具の腹帯をモチーフにデザインされました。馬具メーカーとして歴史がスタートしたグッチならではのデザインです。
インターロッキングのGGマークも、近年ではあまり活用されていないデザインであり、オールドグッチならではと言えます。オールドグッチは、現在販売されているグッチのアイテムと比較すると、やや古風な印象を与えるデザインである点が特徴です。
オールドグッチにはさまざまなシリーズがあり、発売された年代やシリーズごとに刻印が異なります。例えば、1970年代に発売された商品には「MADE IN ITARY BY GUCCI」の文字が筆記体で刻印されており、オールドグッチであることが見分けられます。
その他にも、グッチのセカンドラインとして発売された商品には、以下のように刻印があるのが特徴です。
グッチプラス | プレートなどに「Plus」 |
---|---|
グッチパルファン | 「GUCCI PARFUMS MADE IN ITALY」 |
グッチ アクセサリーコレクション | 「GUCCI Accessory Collection」 |
オールドグッチを見分けるには、グッチの派生ブランドの種類によって、それぞれ刻印が異なることを理解しておくことが大切です。本物であるか確認したい場合は、刻印をチェックしておくとよいでしょう。
近年、オールドグッチの人気はさらに高まっている傾向があります。なぜ、今ごろになって1970年代に発売されたアイテムが人気であるのか、疑問に思う人もいるでしょう。
オールドグッチの人気が高まっている理由については、近年のグッチとは異なるデザインや、海外セレブなどが着用したことなどが理由としてあげられます。
ここでは、オールドグッチの人気の理由について、詳しく紹介します。
オールドグッチは、クラシカルなデザインが特徴です。現在製作されているグッチのアイテムにはないレトロ感が、古き良き時代のグッチを感じさせます。近年では、オールドグッチのリバイバル商品も発売されていますが、デザインが微妙に異なるため、オールドグッチにしかない魅力があります。
世界的な海外セレブを中心に、著名人が愛用していることも、オールドグッチが注目されている大きな理由の1つです。エイサップ・ロッキーやヘイリー・ビーバー、日本では浜崎あゆみさんなども、グッチを着用した姿をSNSに投稿して話題になりました。
著名人が愛用することで、オールドグッチの魅力が多くの人に再認識されたと考えられます。
オールドグッチは、発売された数が少ないため流通数にも限りがあります。グッチというブランド自体は、世界中で人気のあるブランドのため多くの人が持っていますが、オールドグッチは持っている人が少なく、他の人と被りにくい点も魅力です。グッチを購入したいけれど、他の人と被りたくない人にオススメです。
また、オールドグッチのレトロでカジュアルな雰囲気は、どのようなコーディネートにも合わせやすく、自分の個性を出しながらファッションを楽しむことができるでしょう。
オールドグッチは、中古市場で比較的安く購入できる点が魅力です。リバイバル品であれば約20万円するトートバッグでも、元のデザインのオールドグッチの中古品であれば約2万~5万円で購入できることが少なくありません。
金額面で購入しやすい価格であることも、オールドグッチの人気が高まった理由の1つと考えられます。
オールドグッチは、そもそも古い商品であるため、適切な手入れをしながら使用する必要があります。適切な手入れをしないままでいると状態が悪くなり、使用することが難しくなることも考えられます。メンテナンスを欠かさずに行うことでより長く使用できるため、オールドグッチを購入したら、適切な手入れを行い綺麗な状態を保ちましょう。
素材別のオールドグッチの手入れ方法は以下の通りです。
・PVC素材
合成素材の1つであるPVC素材は、グッチのバッグなどの生地として使用されています。PVC素材は、乾拭きをしてお手入れをする方法が一般的です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用して汚れを落としましょう。PVC素材は、熱に弱いため熱湯を使用しません。状態が悪くなってしまうこともあるため、注意が必要です。
・ピグスキン
バッグの持ち手に使用されている素材は、ピグスキンと言います。ピグスキンは猪の革のことで、水に弱い素材です。お手入れの際は、蜜蝋クリームを使用します。蜜蝋クリームは、他の素材と相性がよくない場合が多いため、取扱いに注意が必要です。
・ポリエステル素材
ポリエステル素材は、80年代に製作されたオールドグッチのシェリーラインに使用されています。ポリエステル素材は、特別なお手入れは必要ありませんが、他の部位の手入れをする際に使用するクリームや蜜蝋などがつかないように注意が必要です。
いずれも風通しのよい場所で保管するように心掛けましょう。
オールドグッチはレア度が高いため、美品であれば高価買取を狙えます。いずれ売ることを考えている場合は、日頃から丁寧に手入れをしておきましょう。
手入れ以外にも、オールドグッチを高く売る方法について紹介します。
・付属品を捨てない
買取を依頼する場合、保存袋や箱、取扱説明書などの付属品があれば、査定額がアップする可能性が高いです。購入時の付属品は必ず保管しておきましょう。
・シーズンに合わせて売る
オールドグッチの服を売る場合は、シーズンよりも少し前が最適なタイミングとされています。需要が高まるため、オフシーズン時よりも高値で買取可能です。
・専門店で売る
近年では、買取業者も増え、さまざまな商品を幅広く買取しています。ブランド品の知識が浅い担当者に当たった場合、価値が分からずに査定価格が下がってしまうことも考えられます。
ブランド品を専門に取り扱っている業者であれば、専門知識に精通しているスタッフが在籍しており、ブランド品の買取実績も豊富で安心です。適正価格で買取をしてくれることが期待できます。
オールドグッチは、赤・紺・緑のストライプやGGマークなどクラシカルなデザインが特徴的で、現在のアイテムにはない魅力を持つことから人気があります。芸能人やセレブなどが身につけていたことなどがきっかけで、注目されるようになったと言われています。
オールドグッチのアイテムは、そもそも古いため、使用する際は丁寧に扱い、こまめな手入れを行いましょう。手入れが行き届いていれば、手放す際にも高価買取を狙えます。
オールドグッチの売却を検討している方は、ぜひ「買取本舗七福神」にご相談ください。本物かどうかがわからない、他店で断られたというケースでも、丁寧に査定いたします。