最終更新日:2026年2月25日
金は国内外で先物取引がなされており、特に米国では大口投資家などの先物取引の一部内容が開示されています。金などの商品(コモディティ)は大口投資家の売買に値動きが左右される傾向があり、売買データの分析で今後の方向性が把握できる場合があります。
こちらの記事では米商品先物取引委員会(CFTC:U.S. Commodity Futures Trading Commission)のデータ及び金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有高の推移を価格とともに見ていきます。
米国金先物(NY金)について、CFTCが開示している建玉明細は以下の推移となっています。
前回(26.1.27掲載)
| 日付 | 総取組高 | 大口買い | 大口売り | 差し引き | 価格($、中心限月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 12/16 | 471,093 | 152,873 | 20,277 | 132,596 | 4,332.2 |
| 12/23 | 492,103 | 160,581 | 24,311 | 136,270 | 4,515.0 |
| 12/30 | 481,866 | 148,642 | 22,602 | 126,040 | 4,352.3 |
| 1/6 | 488,116 | 146,445 | 23,232 | 123,223 | 4,437.9 |
| 1/13 | 527,455 | 158,825 | 24,080 | 134,745 | 4,594.4 |
| 1/20 | 528,004 | 163,668 | 26,224 | 137,444 | 4,769.1 |
今回
| 日付 | 総取組高 | 大口買い | 大口売り | 差し引き | 価格($、中心限月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1/27 | 488,463 | 143,321 | 25,162 | 118,159 | 5,216.4 |
| 2/3 | 409,694 | 119,936 | 26,864 | 93,072 | 4,970.5 |
| 2/10 | 404,391 | 119,232 | 27,210 | 92,022 | 5,047.9 |
| 2/17 | 407,078 | 123,011 | 27,118 | 95,893 | 4,896.1 |
参考:Commitments of Traders | CFTC
昨年夏から上昇が続いた金価格ですが、1月に入り上昇が加速した後、1月後半に大きく下落しました。1月30日、2月2日の2営業日で急落する形となり、2月は若干反発した水準で値動きが停滞中です。
CFTCデータからは、金の急落前の1月27日時点で総取組高の減少と大口投資家の減少が見られます、1月20日に50万枚を超えていた総取組高は、27日に50万枚台を割れて、また「大口買い」から「大口売り」を引いた「差し引き」も13万枚から11万枚台まで減少していました。
CFTCは火曜のデータが土曜に開示されるため、今回は1月30日の金曜日の急落をCFTCデータで実際に回避することはできません。しかし後からの振り返りとなりますが、大口の撤退とともに金価格が下落する様子がうかがえます。
そして急落後の総取組高は40万枚台、「差し引き」は10万枚割れの水準で推移し投資家の撤退モードが続いています。1月まで順調に上昇した金ですが、今回のCFTCデータからは値動きの停滞継続が示唆される状態となっています。
次に現物の金を保有する金連動型ETF・SPDRゴールド・シェアの金保有残高及び価格推移を見てみましょう。
前回(26.1.27掲載)
| 日付 | 金保有高(トン) | 価格(ドル) |
|---|---|---|
| 12/23 | 1,064.55 | 412.87 |
| 12/30 | 1,071.99 | 398.83 |
| 1/6 | 1,067.13 | 409.21 |
| 1/13 | 1,074.22 | 420.63 |
| 1/20 | 1,081.66 | 434.48 |
今回
| 日付 | 金保有高(トン) | 価格(ドル) |
|---|---|---|
| 1/27 | 1,087.38 | 473.14 |
| 2/3 | 1,083.38 | 445.52 |
| 2/10 | 1,079.32 | 466.88 |
| 2/17 | 1,075.60 | 447.29 |
大きな変化のあったCFTCデータと比べると、ETFデータの変化は限定的です。保有高は1月27日の1,087トンがピークとなったものの、その後の減少は緩やかです。
価格と保有高の緩やかな上昇が続いていた金ETFデータですが、1月末の下落を受けて保有高の減少が進む状態です。また2月に入ると保有高がそれまでの1,080トン台から1,070トン台に低下しており、ETFの買いスタンスも一段落していることが分かります。
昨年から順調な上昇を見せていた金ですが、1月末に急落する形となり、CFTCデータにも変化が生じています。急落後、若干反発した水準で停滞する金価格ですが、CFTCとETFデータからは少なくとも今後すぐに上昇する兆候は見られません。
長期上昇後の急落でいったん休息状態の金ですが、今後どのタイミングで値動きを見せるのか、CFTCデータやETFデータの変化を注視したいところです。
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金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

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