最終更新日:2024年09月18日
金は古代より単なる金属の価値を超え重宝されてきました。そして現在も各国で金は活発に取引されています。世界の金の4大市場を、その背景とともに紹介します。
各国の古代遺跡で金細工などが発掘されるなど、古来より洋の東西を問わず金は単なる金属の価値を超えて重宝されてきました。 金は大昔から、世界中で貴重な価値を持つ金属として位置付けられる存在です。かつて金の一大産出国であった日本が、黄金の国=ジパングとして西洋では憧れの対象だったことをご存じの方も多いでしょう。
また第二次世界大戦前は、金本位制という金を中心とする経済制度を採用する国も多くありました。現在は金本位制を採用する国はなくなりましたが、今でも金は資産運用や資産保全の手段として、世界中で取引されています。
金は古代から人類と深い関係にあり、今でも世界中で取引が行われています。特に金の取引量が多い市場として、以下が4大市場として位置付けられています。
・ニューヨーク
・ロンドン
・チューリッヒ
・香港
ニューヨークは言うまでもなく、現代の金融市場の中心地です。米国には世界最大の先物取引市場のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)もあり、米国は金の現物取引のみならず金の先物取引も取引が活発に行われています。
そして、金の現物取引ではロンドン市場も大きな影響力を持っています。大英帝国の時代から英国では金の取引が活発に行われてきました。その名残もあり、ロンドンは今も金の一大取引市場です。
また欧州では、スイスのチューリッヒも金取引が盛んな都市として知られています。永世中立国のスイスは、国内の金保有量が多い国として知られています。通貨のスイスフラン(CHF)も金価格と相関する値動きを見せる傾向にあります。金の取引を語る際、意外にもスイスは欠かすことのできない存在です。
最後に香港は、中国の金取引の窓口的存在です。中国は金や宝石などの宝飾品の一大消費地です。また中国は世界最大の金産出国かつ金輸入国です。更に中国政府自体も金を保有しており、金市場を語る際は中国の存在は避けては通れません。
同じ金でも購入する国により、金価格は異なることがあります。同じ重量の金について、日本で購入する場合、中国(香港)で購入する場合、アメリカで購入する場合、それぞれ異なるのが一般的です。
その大きな要因としては為替が影響しています。マクドナルドのハンバーガーを始め、世界中で同じ製品が売られていても、各国により値段が異なることが一般的ですが金も同様です。
特に金価格は為替の影響を強く受けるため、ドル建ての金が上昇する中でも円建ての金がゆるやかに下落するなどのケースは頻繁に発生します。
先物と現物の金価格も若干異なりますが(先物取引は将来の一定の期日に売買を行う取引)金価格は為替の影響を強く受けている点は注意が必要です。なお、CFDで金の取引を行う際は、CFDサービス提供会社によってはドル建ての金取引のみならず、ユーロ建て、円建て、スイスフラン建てに加えて豪ドル建ての金取引のサービスを提供する会社もあります(特に海外業者)。
近年ではインドの金の購入数量も増加しており、金取引にも新しい潮流が生まれています。日本でも金は現物取引に加えて先物取引もあり、様々な方法で取引可能です。
金価格は世界経済などの影響、そして為替の影響を強く受けます。金の取引を検討する際は、金価格の総合的な方向性をつかむため、円建てのみならずドル建ての価格も確認をおすすめします。
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