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金の購入を円安時に行うメリットとデメリット

最終更新日:2025年04月21日

この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。

世界的に見れば金はドルで取引されることが多い資産です。このため金価格は為替の影響を強く受けます。こちらの記事では、金を円安時に購入するメリットとデメリット、そして円安時に金を購入するポイントなどを解説します。

 

1.円安と金価格の関係

金は世界共通の資産としてドル建てで取引される機会が多いため、為替レートの影響を強く受けます。円安の場合、ドル換算した金価格は変わらずとも、円換算での金価格は上昇する傾向があります。

このように、円安は日本国内における金価格の上昇要因となりやすいです。国内の金価格を見る際は、円建ての価格だけでなく、ドル建ての金価格そして為替のドル円相場の動向にも注目すべきです。

 

2.円安時に金を購入するメリットとデメリット

円安進行時の金の購入には、メリットとデメリットがあります。

メリットとしてあげられるのは、インフレや為替リスクに対する資産防衛が可能となる点です。円の価値が下がる中で、外貨建て(ドル建て)でも価値を持つ金の保有により、通貨価値の下落から資産を守る効果が期待できます。

また、金は世界中で評価される実物資産であり、地政学的リスクや市場の混乱時にも価値を維持しやすい資産です。国際的な不安定要素が強まるリスク回避の際は、金の需要と価格がともに上昇するケースもあるため、タイミング次第では早期に含み益となることが期待できます。

一方でデメリットとしては、円安により既に高騰した価格で購入するリスク、いわゆる高値づかみのリスクがあります。為替要因で円建て価格が割高なタイミングで購入すると、その後円高へ転じた際に、評価額が目減りする可能性が否定できません。短期視点で投資タイミングを見誤ると、元本割れのリスクも高まります。このため円安時の金購入は、より長期投資を意識した取引が求められ、短期的な利益を狙う取引は慎重に行うべきです。

 

3.円安時の金購入のポイントと注意点

円安局面で金を購入する際は、相場の背景や自らの投資目的を踏まえて慎重な判断が求められます。まず注目するべきは「円安要因」です。日本の金融緩和による構造的な円安なのか、それとも一時的な国際要因によるものなのかを見極める必要があります。為替の一時的な変動で高値掴みすれば、円高に転じた際に多額の評価損を抱えることになりかねません。

次に重要なのは購入手段の選択です。現物の金を直接購入する方法以外にも、金ETFや純金積立など、複数の購入方法があります。物理的な金は保管コストや盗難リスクも考慮する必要がある反面、保有による満足感が得られます。一方、ETFなど金融商品による金購入は、価格の透明性や流動性が高く、相場に応じた柔軟な対応がしやすいです。

参考:金のETFとは、その特徴やメリット・デメリットを解説

参考:金投資信託の仕組みやメリット・デメリットを解説

また、少額からの積立投資も有効な手段です。為替や金相場の変動リスクを平準化できるため、円安が一時的であっても、全額を一括購入するよりリスク管理がしやすいです。積立投資なら時間を分散して、金価格に応じた平均取得単価とすることもできます。

以上の点を踏まえ、円安時の金購入は価格変動リスクを理解しながら、適切な方法と金額で段階的に進めることが推奨されます。

 

まとめ、円安時は特に長期視点が求められる

円安は日本国内において金価格を押し上げる大きな要因です。国際的な金相場が安定していても、円安が進むと国内の金価格は上昇します。そのため円安時の金購入は、為替リスクに対する資産の保全先としての意味合いもあります。

一方で、既に割高となった水準での金購入は、高値づかみのリスクがあります。円高に反転すれば金の評価額が下がる可能性があり、短期的な利益を狙う投資には注意が必要です。円安で既に上昇が進んだ後に金を購入する際は、購入方法の選択、分割投資の活用、取引コストの把握など、より総合的な判断が求められます。

金は通貨や株式と異なり、その価値が無国籍的に評価される資産です。このため、円安局面での金購入は、特に一時的な価格上昇を狙った投資ではなく、長期視点での投資として捉えるべきでしょう。

また金の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。

執筆者 石井 僚一

金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

石井 僚一イラストイメージ

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