
最終更新日:2025年04月08日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
金投資信託は、金価格に連動して運用される投資信託です。金そのものを購入せずに投資できるため、初心者にも人気があります。ただし投資信託のため、投資家が金そのものを保有する訳ではありません。本記事では、金投資信託の仕組みやメリット・デメリットを解説します。
最初に金投資信託について以下の2点を解説します。
・仕組みと特徴
・金ETFや純金積立との違い
金投資信託は、投資家から集めた資金をもとに金で資産を運用する投資信託です。ファンドの基準価額は金の価格に連動する形で変動します。運用は運用会社が行うため、投資家は金を直接購入することなく、間接的な金への投資となります。
また、金投資信託は必ずしも金の現物を保有する訳ではなく、金先物などの金融派生商品を利用する場合もあります(特に海外の投資信託)。このため、金価格と値動きがストレートに連動しない場合や、手数料が高めの場合もある点は注意が必要です。
金投資には様々な方法がありますが、金投資信託は特に金ETF(上場投資信託)や純金積立との違いを理解することが重要です
以下にそれぞれの特徴・メリット・デメリットを取り上げました。
金投資信託 | 金ETF(上場投資信託) | 純金積立 | |
---|---|---|---|
特徴 | 金価格に連動する投資信託 | 証券取引所で売買可能な金連動型ETF | 毎月一定額で金を積み立てる |
メリット | 少額投資可能、手間がかからない | 手数料が比較的安い、流動性が高い | 少額から始められる、現物引き出し可能 |
デメリット | 証券口座が必要、ETFに比べ手数料が高め | 証券口座が必要 | 手数料が高め、即時売却が難しい |
金投資信託に投資するメリットについて、以下で詳細を解説します。
金投資信託は1万円程度から購入できるため、まとまった資金がなくとも投資できます。現物の金地金を購入するには10万円以上の多額の資金が必要となる場合が多いものの、投資信託なら少額で金価格の値動きを利用した投資が可能です。
金投資信託への投資により、株式や債券と異なる値動きをする金をポートフォリオに加えられます。これにより、リスク分散が可能です。特に金融市場の不安定な時期は金の価格が上昇しやすいため、資産全体のバランスを保つ役割を果たします。
次に金投資信託のデメリットをふまえ、金投資信託がおすすめできない理由を取り上げます。
金投資信託には「信託報酬」という運用管理費用=手数料が毎年発生します。これは年間0.5%~1.5%程度で、長期的にコストとして積み上がります。金ETFと比較しても手数料が高めであり、投資信託特有のコスト負担がデメリットとなります。
金投資信託では、投資家自身が金の現物を保有することはできません。よって金の現物保有による満足感は得られません。金そのものを保有したい場合は、金地金(純金積立含む)や金貨を購入する必要があります。
以下では金ETF(上場投資信託)と純金積立について、それぞれの特徴を解説します。
金ETFは証券取引所で売買できるため、流動性が高く、運用コストが低いというメリットがあります。証券口座が必要ではあるものの、金投資信託も同様であり、また金投資信託に比べると手数料は低めです。うまくタイミングを捉えることができれば、手数料が安いため短期取引でも利益が上げられます。
純金積立は、毎月一定額を積み立てながら金を購入する方法です。長期に渡り定期的に同額の投資を続けるドルコスト平均法の活用により、価格変動リスクを抑えながら現物の金に投資できるのが特徴です。ただし、手数料がやや高めであり、短期的な投資には向いていません。
金投資信託は、少額で始められるメリットがある一方で、現物の金資産を保有できず満足感が得られないデメリットがあります。金ETFや純金積立と比較しながら、自分の目的に合った投資方法を選びましょう。
また金の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii
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