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金でモノは買えない?有事の金買いの注意点

最終更新日:2026年4月23日

この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。買取は手数料無料の七福神へご相談下さい。

有事の金、と言われることが多いものの、有事に金が買われないこともあります。金は現代社会において、決済機能を持っていません。有事の際は一歩立ち止まり、資金がどの方向へ向かうかの確認が必要と言えるでしょう。

 

1.有事の資産として語られる金

金は長い歴史の中で価値ある資産として認められてきました。戦争や金融危機など社会や経済に大きな不安が広がる際は、「有事の金」という言葉が今も使われています。金は特定の国の信用に依存しておらず、紙幣のように発行量を急激に増やす仕組みもありません。供給量が増えないため、価値が維持されやすい資産と考えられてきました。

また、過去の金融危機や地政学リスクが高まった際は、金価格の上昇が進んだことも多くありました。金融市場が不安定になると、投資資金は安全性を重視する資産へ向かいやすくなります。その際に、金は有力な選択肢として浮上します。更に、多くの国の中央銀行が外貨準備の一部として金を保有している点も、金の信頼性を支える要因です。

ただし、「金=有事に必ず役立つ」と一直線に考えるなら注意が必要です。金には価値保存という特徴がありますが、実際の生活で使えるのか?、という別の視点も欠かせません。

 

2.金は価値保存に強いが、決済手段ではない

金は長期的に価値が認識されてきた資産であり、資産価値の保全に利用されてきました。しかし、現代社会で金は決済手段として利用されていません。実生活では現金や電子決済が中心です。

有事の場合でも、金をそのまま支払いに使うのは現実的ではありません。金の価値は重さや純度によって決まるため、決済毎に評価が必要です。また現金のように額面が明確ではないため、迅速な取引には向きません。

また、金を売却して現金化するには取引市場が機能する必要があります。有事で社会が混乱している時は、売買を仲介する業者や金融機関が機能していない可能性も高いです。価格が付けられても、すぐに現金へ交換できるとは限りません。

金は長期的な資産価値の保全に適していますが、決済面では通貨に優位性があります。有事への備えを考える際は、金の役割と通貨の役割を分けて考える必要があります。

 

3.有事に米ドルが買われる現実

有事の際は金が注目される一方で、実際の金融市場では米ドルが買われる場面が多く見られます。これは、米ドルが世界の基軸通貨として広く利用されているためです。国際貿易や金融取引の多くが米ドルで行われており、米ドルは流動性が非常に高い通貨として認識されています。

金融市場に不安が広がると、投資資金は流動性が高く信用力のある資産へ向かいます。その際、米ドルは決済手段としての利便性が高く、多くの投資家が資金の避難先として選択します。米ドルは世界中で利用されており、金融市場の混乱時でも取引が成立しやすいです。

価値保存という役割を持つ金と、決済手段として利用される米ドルでは役割が異なりますが、有事の際はどちらにも資金が流れる可能性があります。両者の特徴を理解すると、有事の資産選択に対する視点が広がります。

 

まとめ:金は万能ではないが資産の一部として有効

金は長い歴史の中で価値が認識されてきた資産であり、有事の備えとして語られる機会が多いと言えます。特定の国の信用に依存しない点は、資産の安定性を考える上で重要な要素です。

一方で、金は日常の決済に利用できる資産ではありません。生活に必要な支払いには、流動性の高さが求められます。有事でも、すぐに利用できる資産と価値を維持しやすい資産では役割が異なります。

このため、有事の際は米ドルが選ばれる場面も多く見られます。決済の利便性や流動性の高さは通貨の強みです。金と米ドルは競合する資産というより、役割が異なる資産として捉える視点が重要です。

有事への備えを考える際は、金だけに注目するのではなく、通貨や他の資産とのバランスの意識が欠かせません。それぞれの特徴を理解した上で資産構成を考える姿勢が、安定した資産運用につながると言えるでしょう。

金・貴金属の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。

執筆者 石井 僚一

金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

石井 僚一イラストイメージ

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