最終更新日:2024年08月29日
長期的な視線で見ると金価格は上昇傾向にあります。金の投資利回りは、どの程度となるのでしょうか?過去10年の金価格の平均年利回りは約10%であり低くありません。金価格の利回りを算出するとともに、金投資で利益を得やすい投資スタンスを紹介します。
目次
資産運用というと株式や投資信託など金融商品への投資が一般的です。ただし不動産・金・アンティークコインなどの投資も、資産運用のカテゴリーに入ります。
その中で、株式は配当金、債券は利息、不動産は賃料収入といった定期的な収入が発生します。しかし、金は保有による定期的な収入がありません。定期的な収入のある資産運用商品と比べ、定期的な収入がないのは金の不利な点と言えるでしょう。
金には株式の配当金のような定期的な収益がありません。ただし金は所有するだけで満足感が得られるという、他の投資商品にはない特徴があります。金の投資方法は、金地金・金貨・純金積立・投資信託・ETF・先物など様々な方法があるものの、特に金地金・金貨・純金積立は金の保有による満足感が得られます。
メンタル的な満足感に留まりますが、金保有の満足感は金の長期投資につながる意外なメリットとなります。
利回りとは、投資金額に対する収益の割合を指すものです。利回りにおける収益とは配当金などの定期的な収益だけではなく、売却時の利益も含まれます。また1年間の収益は年利回りと表現されます。利回り=定期的な収入のみ、というイメージを抱く方も多いので注意しましょう。
配当金など定期的な収益を生まない金投資ですが、近年は金価格の上昇が続いており、継続保有した後の売却で一定の利回り獲得は可能です。
ドルの方向を見る際は、ドル/円やユーロ/ドルなどの通貨ペアを見るのが一般的です。しかしそれらは米ドル以外の通貨の影響も受けます。単純にドルの方向を見る際は、「ドルインデックス」という指標を見ることで、単純なドルの方向性が分かります。興味があれば、インターネットでドルインデックスチャートを確認してみましょう。
直近10年の金の年利回りはどの程度となるのでしょうか?以下の2013年からの価格推移を用いて計算してみました。
年 | 平均価格 | 増減 | 変化率 |
---|---|---|---|
2023 | 8,834 | 1,185 | 115.5% |
2022 | 7,649 | 1,247 | 119.5% |
2021 | 6,402 | 280 | 104.6% |
2020 | 6,122 | 1,204 | 124.5% |
2019 | 4,918 | 375 | 108.3% |
2018 | 4,543 | ▲33 | 99.3% |
2017 | 4,576 | 180 | 104.1% |
2016 | 4,396 | ▲168 | 96.3% |
2015 | 4,564 | 224 | 105.2% |
2014 | 4,340 | ▲113 | 97.5% |
2013 | 4,453 | - | - |
※単位:円/グラム
直近10年で金の平均価格は、上昇が7年、下落が3年です(いずれも前年比)。単年で見ると勝率7割ですが、下落した年でも下落率は3%程度であり、直近10年では年間平均で見れば下落は限定的です。
それでは直近10年の金の年利回りはどの程度となるのでしょうか?
・2013年 金の平均価格4,453円
・2023年 金の平均価格8,834円
・保有期間 10年
・年利回り 単利9.84%(複利7.09%)
10年所有して金価格は約2倍となっており、年平均の利回りは単利で約10%、複利で約7%です。金は定期的な収益が得られないものの、長期投資で値上がり益を得られる可能性が高いと考えられます。
金に投資しても定期的な収益は得られません。しかし一定期間の所有後に売却すれば売却益を得られる可能性があり、利回りの獲得は可能です。金価格は単年度の平均値で見ると下落する年もありますが、長い目で見ると上昇傾向にあり、直近10年の利回りは約10%(年利)です。
金への投資は所有に対する満足感も得られるため、ゆったりと長期視点で行うことで、成功の可能性は高まるといえるでしょう。
また金の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。