最終更新日:2026年2月9日
1月に大きく上昇した金ですが、1月30日と2月2日に急落しました。その後も乱高下しており、荒い値動きが続いています。1月末の金急落を振り返るとともに、今後の注目ポイントを解説します。
目次
近年急速に金は上昇が進みました。2025年の金チャートを見ると月足は7月から2026年1月まで7ヶ月連続で陽線です。特に2026年1月は大きく伸びています。年間で見ると2025年の金は、13,675円から22,507円まで8,000円強の上昇です。そして、2026年1月は1ヶ月で約4,000円上昇しています。1月は1ヶ月で2025年の上昇分の約1/2の値幅を上昇しました。
ただし“山高ければ谷深し”という相場格言もあります。1月の急な上昇は、その後の下落を警戒するに十分な上昇となりました。
2025年12月末に金価格は下落が進みました。年末の閑散相場の中での投機筋の仕掛け的な値動きが生じたものの、1月に入り市場参加者が増えるとともに金は上昇が進み、年末の下落幅は早期に回復。投資家の買いの強さを感じる結果となりました。
しかし、1月30日と2月2日は2営業日で以下の急落が生じました。
・1月30日 28,300円→26,590円
・2月2日 26,582円→22,601円
2営業日の合計で5,000円強の下落です。2025年が1年で8,000円強の上昇、2026年1月は約4,000円の上昇であり、この2営業日の下落がいかに強烈であったかが分かります。
1月の金価格の急騰に対する反落懸念があるタイミングで、1月27日?28日にFOMCが開催されました。1月29日早朝(日本時間)のFOMC後のパウエルFRB議長の記者会見はタカ派寄りとなり、利下げの期待感が後退する形となりました。
利息が付かない金は、利下げが行われると価格が上昇する傾向にあります。これまでの金の上昇は今後の利下げを織り込む形で進んでいた面があります。しかしパウエル議長の発言で、その期待が剥落し急落を招いた面があります。
1月30日にトランプ大統領は、注目されていた次期FRB議長に元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏を指名すると発表しました。トランプ大統領は大幅な利下げを主張しており、次期FRB議長は利下げに前向きなハト派的人物の指名を予想する声が多かったものの、ウォーシュ氏はどちらかといえばタカ派の人物です。下馬評に上がっていた人物かつFRB元理事で妥当な人選ではあるものの、利下げを期待していた方面から見ると、肩透かしの人選となりました。
パウエル議長の発言による利下げ機運の後退に加え、次期FRB議長にウォーシュ氏の就任の可能性が高まり、積極的な利下げに対する期待感は後退することになりました。両者による利下げ期待の後退は、金価格急落を後押しする結果となっています。
1月30日と2月2日に急落した金ですが、3日と4日は2日続伸で下落分を取り戻す値動きを見せました。ただし1月後半から金は乱高下が続く状態であり、先物取引などでレバレッジをかけると、アッという間に損切りとなる可能性も否定できません。
いったん大きな下落は収束したものの、2月5日・6日は再度下落しており、まだ2月の金の方向性は定まっていません(週明けの9日は上昇でスタート)。2月を終えた時、これまで通り反発して1月末からの下落は一時的に留まる可能性もあります。しかし今回ばかりは下落が進み、1月安値を割れて下落トレンド入りする可能性も否定できません。
金価格について、まずは2月2日安値が抵抗帯となり反発が進むか、抵抗帯を割れて再度下落が進むかが注目ポイントです。方向性が定まるまで、値動きの荒い金価格の状況から目は離すことができない状態が続きそうです。
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金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

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