最終更新日:2026年1月27日
金は国内外で先物取引がなされており、特に米国では大口投資家などの先物取引の一部内容が開示されています。金などの商品(コモディティ)は大口投資家の売買に値動きが左右される傾向があり、売買データの分析で今後の方向性が把握できる場合があります。
こちらの記事では米商品先物取引委員会(CFTC:U.S. Commodity Futures Trading Commission)のデータ及び金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有高の推移を価格とともに見ていきます。
米国金先物(NY金)について、CFTCが開示している建玉明細は以下の推移となっています。
前回(25.12.22掲載)
| 日付 | 総取組高 | 大口買い | 大口売り | 差し引き | 価格($、中心限月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/14 | 485,788 | 152,187 | 43,877 | 108,310 | 4,198.5 |
| 10/21 | 472,421 | 135,503 | 43,276 | 91,227 | 4,177.4 |
| 10/28 | 457,122 | 138,605 | 34,446 | 104,159 | 4,007.0 |
| 11/4 | 450,399 | 1134,688 | 30,143 | 100,545 | 3,980.2 |
| 11/10 | 459,997 | 134,155 | 30,068 | 104,087 | 4,162.3 |
| 11/18 | 471,953 | 130,222 | 22,560 | 107,662 | 4,106.3 |
| 11/25 | 432,946 | 136,679 | 27,670 | 109,309 | 4,165.2 |
| 12/2 | 418,490 | 140,143 | 19,819 | 120,324 | 4,238.7 |
| 12/9 | 432,569 | 143,383 | 19,835 | 123,548 | 4,236.6 |
今回
| 日付 | 総取組高 | 大口買い | 大口売り | 差し引き | 価格($、中心限月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 12/16 | 471,093 | 152,873 | 20,277 | 132,596 | 4,332.2 |
| 12/23 | 492,103 | 160,581 | 24,311 | 136,270 | 4,515.0 |
| 12/30 | 481,866 | 148,642 | 22,602 | 126,040 | 4,352.3 |
| 1/6 | 488,116 | 146,445 | 23,232 | 123,223 | 4,437.9 |
| 1/13 | 527,455 | 158,825 | 24,080 | 134,745 | 4,594.4 |
| 1/20 | 528,004 | 163,668 | 26,224 | 137,444 | 4,769.1 |
参考:Commitments of Traders | CFTC
米政府機関閉鎖の影響により、CFTCから開示されるデータ(COTレポート)の更新に遅延が生じていましたが、今回から通常通りの更新となっています。
12月半ば以降、総取組高の増加が進んでおり、1月に入ると総取組高は50万枚を突破しました。ただし大口買いと大口売りの両者の数字も増加しており、「差し引き」は12~13万枚の水準で安定しています。これらの状況から、依然として大口投資家中心に金は買いスタンスが維持されている状態です。
また価格についても投資家の買いスタンス維持を背景に上昇が進んでおり、高値更新も続いています。投資家のポジション、価格ともに金の投資環境は良好な状態が継続中です。
次に現物の金を保有する金連動型ETF・SPDRゴールド・シェアの金保有残高及び価格推移を見てみましょう。
前回(25.12.22掲載)
| 日付 | 金保有高(トン) | 価格(ドル) |
|---|---|---|
| 11/25 | 1,040.85 | 383.04 |
| 12/2 | 1,048.29 | 386.62 |
| 12/9 | 1,047.96 | 382.79 |
| 12/16 | 1,051.68 | 393.64 |
今回
| 日付 | 金保有高(トン) | 価格(ドル) |
|---|---|---|
| 12/23 | 1,064.55 | 412.87 |
| 12/30 | 1,071.99 | 398.83 |
| 1/6 | 1,067.13 | 409.21 |
| 1/13 | 1,074.22 | 420.63 |
| 1/20 | 1,081.66 | 434.48 |
ETFの保有高も着実な増加が続いています。12月初旬は1,040トン台でしたが、1月20日には1,080トン台まで増加しました。また、ETFの保有高増加とともに価格の上昇も進んでおり、2026年1月に入る400ドル台まで上昇しました。その後も反落せずに400ドル台は維持されており、1月20日には430ドル台となっています。
COTデータと同様に、ETFデータからも金投資の良好な環境が見て取ることができます。保有高の増加とともに進む価格上昇が、いつまで続くのか注目されます。
CFTCデータとETFデータともに、金は投資家の買いが進む中での上昇継続を示しており、2026年の金市場は追い風の中でスタートしました。ただし相場は上下を繰り返しながら進むため、いずれ逆風が吹く可能性は否定できません。
堅調なスタートを切った2026年の金市場ですが、本市場状況がいつまで続くか、その継続力が注目されます。
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金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

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