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2026年8月までの金市場を振り返る、ドル建て金で節目価格が意識される展開続く

最終更新日:2026年8月20日

8月の金融市場は市場関係者の参加が少なく、値動きが停滞する傾向にあります。そして、8月後半に市場参加者の復帰とともに、値動きが再開するケースが少なくありません(例年開催されるジャクソンホール会議がポイント、2026年は8月27~29日の開催予定)。8月後半のタイミングで、2026年のこれまでの金市場を振り返ってみました。

 

1.2026年前半の金市場は下落

2025年の秋から上昇スピードを上げた金は、2026年1月まで上昇が続き円建てでは1月29日の28,873円(国内金標準先物、限月つなぎ)がピークとなりました。しかし翌日から一気に下落が進み、2月2日には22,000円台まで急落。その後、3月初旬には28,000円台を回復する荒い値動きを見せました。

しかし高値更新には至らず、3月後半の急騰後の反発、そして以降は緩やかな下落が進みました。

 

2.乱高下の1~3月、その後はジリ安に

2026年のこれまでの金市場を振り返ると、1~3月の乱高下が目立ちます。1月の上昇と急落、そしてその後の急回復と3月後半の急落という、激しい値動きを見せています。後から振り返れば、1月高値と3月高値でダブルトップパターンを形成し下落していますが、本値動きで多くの投資家が右往左往しました。

ただし乱高下は4月半ばには収まり、それ以降はジリ安が進むことに。3月の22,200円台が年初来安値となっていましたが、6月に入ると年初来安値も更新しました。その後、6月後半は下落も一服して、21,000~22,000円台で横ばいの推移となりました。

大きく下落した印象のある2026年の金価格ですが、大きく下落したのは1~3月です。以降は緩やかな下落となり、6月以降は下落も落ち着きました。なお、8月は4日から6営業日続けて陽線を形成して上昇しており、横ばい後の緩やかな上昇が進みつつあります。

 

3.ドル建てで見ると節目価格が意識された2026年の金の値動き

金は世界中で取引されており、世界的にはドル建ての取引が主流です。日経平均など国内の金融商品は20,000円や25,000円など節目価格が意識されるケースが多くなりますが、2026年の金価格においては、ドル建て金は節目価格が意識されています。

ドル建て金は、年初の高値5,500ドル(COMEX金先物、限月つなぎ)が意識された取引が続きました。特に2月最終日は一時的に5,500ドルを回復しましたが、それが2番天井となり下落が進んでいます。そして下落した後は、4,500ドルが支持帯として意識される展開となりました。

また5月から下落が進んだ後、6月半ば以降は4,000ドルが意識された値動きとなりました。4,000ドルを割れるタイミングはありませんでしたが、4,100ドルを中心に前後する停滞が継続。ただし8月に入ると上昇が進み、7日には4,400ドル台まで上昇して、4,000ドルは割れることなく上昇が進みつつあります。

 

まとめ:4,400ドル突破後、4,700ドル付近に向け上昇続く可能性も

2026年の金はドル建て金の値動きが比較的分かりやすいため、今後についてもドル建てで見てみましょう。ドル建て金は8月の上昇の結果、1月高値と6月安値の2割戻し水準の4,400ドル付近まで上昇しました(8月19日は終値で4,500ドルへ到達)。4,400ドル台は3月以降、支持帯として意識されていた水準でもあります。

相場は2割戻し後に再度元の方向に進むケースが少なくありません。いったん4,000ドル付近から上昇した金ですが、再度4,000ドル割れへ向かう可能性も残されています。しかし本格的な反発が進むなら、3割戻し付近までは上昇する可能性が高いと言えます。ドル建て金の3割戻しは4,700ドル付近です。このため、足元の金は2割戻しで上昇が終わるか、3割戻しの4,700ドル付近を目指すかが注目ポイントになります。

金融市場に本格的な値動きが戻るのは、8月後半からが多いです。その中で金融市場は、例年ジャクソンホール会議(2026年は8月27~29日の開催予定)が意識されます。8月後半からの金は、2割戻しから上下どちらの方向へ進むかが、最初の注目ポイントとなるのではないでしょうか。

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執筆者 石井 僚一

金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

石井 僚一イラストイメージ

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