
最終更新日:2025年08月29日
日本国債の金利が上昇を続けています。金利上昇の背景には何があるのでしょうか?日本国債の金利上昇の背景を解説するとともに、国債金利の上昇が貴金属、その他資産へ与える様々な影響について解説します。
目次
日本国債の金利は2024年以降、上昇傾向が鮮明です。2021年まで0.1%割れの状態も多くありましたが、2025年8月は1.6%台まで上昇しました。背景には、国内外のインフレや経済回復に伴う金利正常化の動きがあります。特に日本銀行が2024年にマイナス金利政策の解除に加え利上げを行った、金融政策の転換が大きな転機となりました。
また、海外投資家の動きも金利動向に影響を与えています。アメリカの利下げ観測もあり、日本国債への投資が見直されており、需給関係が金利上昇に後押しする状態です。
国債の金利が上昇すると、家計や企業活動、更には為替相場にまで幅広い分野に影響を与えます。まず家計への影響としてあげられるのが、住宅ローン金利の上昇です。金利上昇は住宅購入のハードルを引き上げる要因となり、不動産市場の冷え込みもにつながりかねません。
企業活動も影響が避けられません。企業が設備投資などのために資金を借り入れる際のコストが上昇し、設備投資抑制や利益の圧迫につながるリスクがあります。
また、為替市場にも大きな影響を与えます。金利が上昇するとその国の通貨は買われやすくなりますが、日本の場合、これまで急速に進んだ円安の反動で大きく円高に振れる可能性があります。
貴金属については、金利が上昇しても利子を生まない資産であるため、相対的な魅力の低下で価格は下落することがあります。しかし、インフレヘッジや地政学リスク回避の手段としての貴金属の役割は変わりません。長期的視点では、安全資産として再評価される局面が生じると考えられます。
日本国債の金利が上昇している状況下では、投資家の選択肢やリスクも変化せざるを得ません。まず注目されるのが国債利回りの改善です。利回りとは、投資家が国債を保有することで得られる年間収益の割合であり、金利が上がると同じ額の国債への投資で得られる利益が増加します。このため、国債は魅力的な投資先として再評価が進みます。
また、株式市場にも影響があります。金利が上がると企業の資金調達コストが増し、将来の利益低下が見込まれるため、企業評価に見直しが生じやすくなります。特に、PER(株価収益率)が高い成長株にはマイナスの影響が可能性が否定できません。
日本国債の金利が上昇する中で、投資家や家計が意識すべきポイントは複数あります。まず、住宅ローンや教育ローンなどの金利については、今後更に上昇する可能性があると考えるなら、借入を検討中の場合は早めの対応が必要です。
また、投資面では国債や定期預金などのインカムゲイン型の安全資産に対する注目が集まります。ただし、インフレが進行すると実質利回りが低下するため、名目利回りだけでなく物価の動向も注意が必要です。
また貴金属も注目される資産となります。貴金属は利息を生まない代わりに、通貨価値が下がるタイミングや市場の不確実性が高まると価値が見直されやすい資産です。国債と並ぶ安全資産でありながら、異なる性質を持つため、両者を組み合わせでポートフォリオ全体のリスクを分散する効果が期待できます。
金利上昇局面では、金を始め異なる特性を持つ資産のバランスを意識し、長期的な視点での資産構成の見直しが、堅実な資産運用につながります。金融市場の変化を読み取り、柔軟に対応する姿勢が重要と言えるでしょう。
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金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii
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