最終更新日:2021年06月01日
プラチナ(Pt)のアクセサリーを買ったり売ったりする際に、「Pt900」や「Pt950」という記号の意味が気になった方もいるでしょう。プラチナを適正な価格で売買するためには、プラチナの価値を正しく把握し、プラチナの種類に関して理解することが重要です。
この記事では、プラチナの性質やPt900・Pt950の違い、種類別の特徴と買取相場について解説します。自分に合うプラチナの種類を知りたい方や、プラチナの売却を検討している方は、当記事をぜひ参考にしてください。
目次
プラチナは金属の一種であり、産出量が少ないため、金や銀などと同様に貴金属として扱われます。柔軟性に富み、繊細な形状のアクセサリーとして加工しやすいことが、プラチナの特徴です。また、プラチナはほかの物質と化学変化を起こしにくく、安定した性質を持つため、正しく手入れをしながら使う限り、急に錆びたり変色したりする心配はありません。
かつて、プラチナを最初にアクセサリーに使用した有名ブランドは、シルバーに代わる新たな貴金属としてプラチナに注目しました。使用時に黒ずみやすいシルバーと比べて、プラチナには輝きを保ちやすいという性質があります。長年使用しても綺麗な銀白色を保つプラチナ製品は、婚約指輪や結婚指輪にも使用されており、純粋性や永遠を象徴するジュエリーとして人気です。
一般社団法人日本ジュエリー協会によれば、プラチナが85%以上含まれる宝飾品をプラチナジュエリーとして定義しています。プラチナの含有量が基準を下回る場合、「プラチナ750ジュエリー」や「プラチナ550ジュエリー」など、千分率によるプラチナ含有量の表示が必要となります。
Pt900とPt950は、ともにプラチナジュエリーに使用される素材です。Pt900とPt950は、製品中に含まれるプラチナの含有率が異なります。
Pt900とPt950は特性に違いがあるものの、アクセサリーとしての見栄えの差はわずかです。また、製品表面のコーティングに使用されている素材が同一の場合、見た目ではPt900とPt950を区別できない可能性があります。
宝飾品に関する国際的な基準などを定める国際貴金属宝飾品連盟(CIBJO)によれば、プラチナの標準品位は次の通りです。
- Pt999
- Pt950
- Pt900
- Pt850
出典:一般社団法人日本ジュエリー協会「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」
品位とは、製品に使用されたプラチナの純度を表す数値です。上記を標準として各国における区分が認定されています。プラチナの品位による特徴や、各種類のメリット・デメリットは次の通りです。
Pt999はプラチナの中でも純度の最も高い種類であり、プラチナ以外の金属が混ぜ合わされておらず、ほぼプラチナ元素のみで構築されていることが特徴です。理論上はプラチナ100%となるため、Pt999はPt1000と呼ばれる場合もあります。
ただし、一般社団法人日本ジュエリー協会では、貴金属の品位に1000を用いることは原則として許していません。精製されたプラチナであっても微量の混合物が含まれることが、Pt999と表記しなければならない理由です。
出典:一般社団法人日本ジュエリー協会「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」
Pt999は黒みがかった色で、非常に柔らかい点がデメリットです。形状の維持が難しいことから、アクセサリーとしては使用されません。一方、重量の大部分が希少価値の高いプラチナで構成されることがメリットであり、インゴッドやコインなど資産価値を持つ保存用としてPt999が使用されます。
Pt950は、プラチナの中で2番目に純度の高い種類です。プラチナの性質を強化するため、パラジウムやルテニウムなどの金属を混ぜてPt950が作られます。
プラチナと混ぜる金属は「割金」と呼ばれ、割金の種類や配合比率によって異なる性質を付加することが可能です。パラジウムを混ぜたプラチナは、純粋なプラチナと比べて色が白く、加工しやすい性質となります。少量で効果があるルテニウムは、プラチナの硬度を高めるために使用される割金です。Pt950は、全体の95%がプラチナ、残りの5%が割金で構成されています。割金として使用される金属は、メーカーによってさまざまです。
Pt950はプラチナの割合が高いため、金属によるアレルギー反応が心配な方でも使用しやすいことがメリットとして挙げられます。ただし、より純度が低いほかのプラチナと比較して価格が割高となる点がPt950のデメリットです。
Pt900は、プラチナの中でPt950に次いで純度の高い種類であり、全体の90%がプラチナ・残りの10%はパラジウムやルテニウムなどの割金です。
Pt900はPt950と比べて耐久性が高く、傷や変形に強いことがメリットです。また、ジュエリーとしての加工性も高いため、日本国内ではPt900が多く使われる傾向にあります。さらに、プラチナの配合比率がPt950より低いことから、価格が割安であることも特徴です。
一方、Pt900はプラチナ以外の金属が含まれるため、割金の種類によっては金属アレルギーを引き起こす可能性があることがデメリットです。
Pt850は、ジュエリーへの使用が認められたプラチナの中で割金の比率が最も高い種類となり、全体の85%がプラチナ・残りの15%が割金です。
割金を多く含むPt850は、純度の高いプラチナと比較して加工しやすい点がメリットとなっています。また、その強度が高さから、ネックレスのチェーンやリングなど、アクセサリーのパーツとしてよく使用されます。
一方、純度の高いプラチナよりも貴金属としての価値が低いことがPt850のデメリットです。
プラチナの買取相場は種類によって異なります。複数の貴金属買取店による情報を参考として算出したプラチナの買取相場は次の通りです。
プラチナの種類 | 1グラムあたりの買取相場 |
---|---|
Pt999 | 約4,500円~4,600円 |
Pt950 | 約4,300円~4,400円 |
Pt900 | 約4,100円~4,200円 |
Pt850 | 約3,900円~4,000円 |
同じプラチナであっても買取店によって査定額が異なるため、高値で買い取ってもらえる店を探すことが重要です。
貴金属買取店の「買取本舗七福神」では、業界最高水準のプラチナ買取を目指しています。買取時に手数料や査定料はかからないため、プラチナを高値で売却することが可能です。また、買取表に掲載された数値をもとに、単価と重さをかけた金額が買取価格となります。グラム数や買取方法などによる条件がないため、安心して買取査定に出すことが可能です。
さらに、プラチナジュエリーにダイヤモンドなどの宝石がついている場合、付属品まで含めて査定できます。宝石に希少価値があれば、高価買取となる可能性は決してゼロではありません。プラチナ商品の売却を考えている方は、ぜひ買取本舗七福神をご利用ください。
アクセサリーや医療機器などに使用されるプラチナは、化学的な安定性が特徴の貴金属です。アクセサリー用のプラチナは、パラジウムなどほかの金属と混ぜて使用されます。
Pt900やPt950などの番号は、全体に対して含まれるプラチナの割合を表す数字です。Pt900は約90%、Pt950は約95%のプラチナを含みます。プラチナは純度が高いほど柔らかく、黒みを帯びた色合いとなることが特徴です。
買取本舗七福神では、プラチナの高価買取を行っています。適正な価格でプラチナを売りたい方は、ぜひ買取本舗七福神に一度査定をご依頼ください。