プラチナは錆びる？錆びるケース・原因と
プラチナを美しく保つ方法

美しい白銀色の輝きを持つプラチナは、希少性が高く、結婚指輪などによく用いられています。また、プラチナは錆びにくい貴金属としても知られていますが、場合によっては錆びて変色することがあります。そのため、プラチナが錆びる理由や美しく保つ方法に興味を持つ方は少なくないでしょう。

当記事では、プラチナが錆びる原因から、大切なプラチナジュエリーを美しく保つためのケア方法までを解説します。温泉や海水がプラチナに及ぼす影響にも触れるため、ぜひ参考にしてください。

プラチナは、高い耐酸性・耐熱性を持つ安定した素材であるため変色に強く、結婚指輪などのブライダルジュエリーとしても人気があります。プラチナ単体では錆びることはありませんが、割金の種類や含有率によっては錆びることがあるため、注意が必要です。

割金とは、プラチナをアクセサリーなどに加工できる硬さにするために混ぜられるパラジウム、ルテニウムなどプラチナ以外の金属です。プラチナは、展延性（しなやかに変形する性質）が高いことから、繊細な加工に適している反面、変形しやすいという弱点があります。アクセサリーとして加工できる硬さにするためには、約5～10％の割金が混ぜられることが一般的です。

錆びやすい割金の代表例としては、銅・コバルト・銀が挙げられます。それぞれの特徴は下記のとおりです。

上記の割金は、特に海外でつくられた製品や安価な製品に含まれることが多い傾向です。錆びやすい割金は、取扱いに注意を要するものの、錆びにくい割金よりも安価であるため、価格が抑えられるというメリットがあります。

錆びにくい割金の代表例は、パラジウム・ルテニウム・イリジウムです。いずれもプラチナと同じ白金族元素の区分の金属であり、化学的性質や色味も似ています。それぞれの特徴は下表の通りです。

3種の金属の割金としての性質は、価格・重さ・金属アレルギーの起きやすさなどの面で異なるため、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。

プラチナ製品が錆びる原因は、含まれる割金にあります。そのため、プラチナ製品は、割金が少ない、つまりプラチナの純度が高いほど錆びにくいといえます。

プラチナの純度による特徴は下表のとおりです。なお、純度は刻印で確認できます。

純度が高いプラチナであれば、日常使いをしても錆びる心配はほとんどありません。一方で純度が低い場合や、割金が使われている場合には、汗や化学薬品などによって錆びる恐れがあります。日常生活の中で、プラチナ製品を身に着ける際に注意が必要な成分は次のとおりです。

プラチナそのものは温泉や洗剤の成分の影響を受けませんが、錆びやすい割金が含まれる場合は錆や変色を引き起こす恐れがあります。シーンごとの注意点は下記のとおりです。

◯温泉

◯日常的な入浴

◯洗濯・水仕事

また、排水口に流してしまうなどの紛失リスクを避けるためにも、入浴時や水仕事の際は、アクセサリーを外しておくほうが無難です。さらに、アクセサリーを外す際は、ジュエリーポーチを準備しておくとさらによいでしょう。

割金の種類によっては、皮脂・汗・化粧品の成分でも錆びや変色が起こります。汗には硫黄成分や塩素成分が含まれており、液性は酸性であるため、割金が錆びる大きな要因となります。

また、金属自体は変色せず、付着した皮脂や汗の成分が変質し黒ずむ可能性もあります。皮脂や汗が付着したときは、早めにアクセサリーを洗うことがおすすめです。

さらに、化粧品の成分に含まれる化学物質も変色の原因となる可能性があります。ヘアスプレーや香水なども例外ではないため、外出時は身支度が終わってからアクセサリーをつけるようにしましょう。

プラチナが海水で錆びることはないといってよいでしょう。塩分には金属の酸化（錆び）を促進する働きがありますが、海水に浸けただけですぐに変質するわけではありません。

ただし、海水が付いたアクセサリーをそのまま放置すると、塩分が金属表面に付着して汚れ、輝きが失われる恐れがあります。アクセサリーに海水が付いた時は、すぐに水道水などで洗い流してください。

海水による変色の心配はないものの、プラチナ製のアクセサリーをつけたまま海水浴をすることは控えましょう。海の中でアクセサリーが外れると紛失するリスクが高い上、岩場や砂でアクセサリーに傷をつける恐れもあります。

プラチナは錆びにくい素材ですが、アクセサリーなどをいつまでも美しく保つためには日々の手入れや、取扱いにおける配慮が必要です。心配な方は、購入したジュエリーショップでお手入れ方法を聞くとよいでしょう。

以下では、プラチナの基本的な手入れ方法を解説します。

プラチナについた汚れをそのままにすると、錆びや変色の原因となります。こまめに洗うか、ジュエリークロスのような柔らかい布で拭くことを習慣づけるとよいでしょう。洗う場合は、次の手順を参考にしてください。

プラチナは硬度の低い金属であるため、純度の高い製品を身に着ける際は、傷や変形に注意が必要です。以下では指輪を例に、日常生活で特に気をつけたほうがよい場面を挙げます。

プラチナは単体では錆びませんが、含まれる割金によって錆びる恐れがあります。錆びを防ぐためには、純度の高い製品か、錆びにくい割金を使った製品を選ぶとよいでしょう。また、プラチナ製品を美しく保つためには、錆び・変色・傷が発生する原因から遠ざけ、日々の手入れをこまめに行う必要があります。

また、錆びたプラチナや変形したプラチナであっても、買取本舗七福神では無料で査定させていただきます。お悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。