
最終更新日:2025年05月30日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)ではプラチナの販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
漢字では白金と表記されるプラチナは、金や銀と同様に希少性のある貴金属です。こちらの記事ではプラチナ地金について、基本的な特徴や投資メリットを解説します。
プラチナ地金とは、純度99.95%以上のプラチナを一定の重量で鋳造した貴金属資産です。プラチナは漢字で白金と表記され、金や銀と同様にインゴットなどの形で取引が行われており、1g、10g、100g、1kgなどのサイズがあります。一般的に、高純度のプラチナ地金は国際規格に則り、製造元のロゴ、品位、シリアルナンバーなどが刻印されています。
プラチナは金と比較して市場流通量が少なく、供給が限定的で希少性の高い貴金属です。主な産出国は南アフリカやロシアであり、経済・政治情勢の影響を受けやすい一方、供給量の減少が価格上昇を引き起こすこともあります。
また、プラチナは工業用途での需要が高く、自動車の排ガス触媒や化学製品の製造工程で活用される金属です。特に自動車業界では排ガス規制の強化に伴い、プラチナの触媒用途の需要が拡大しており、その影響で価格が大きく変動することもあります。金も一部は工業用途で利用されるものの、需要の中心は投資用途です。
投資対象としてのプラチナは、金と同様にインフレヘッジや資産分散の手段として注目されています。
プラチナ地金の購入は、信頼性の高い貴金属業者を通じて行うのが一般的です。代表的な販売先としては、田中貴金属工業、徳力本店などがあります。これらの業者は高純度のプラチナ地金を取り扱っており、品質保証が確立されています。
購入方法は大きく分けて店頭購入、オンライン購入、積立型購入の3つがあります。
店頭購入では、店舗を直接訪れて現物を受け取ることができるため、手元に資産を持ちたい方に適しています。
オンライン購入は、各貴金属業者の公式サイトなどから購入する方法です。リアルタイムで相場価格を確認しながら取引できる利点があるものの、配送手数料などが別途発生する場合があります。オークションサイトなどでも購入できますが、金に比べると取扱いは少ないです。
積立型購入は、月々一定額を積み立てて少額からプラチナを購入する方法です。購入したプラチナは累積されたグラム数として管理され、一定量に達するとインゴットとして引き出し可能です。特に長期的な資産形成を目指す方に適した購入方法です。
プラチナ地金の購入には、特有のリスクがあります。まず重要な点は価格変動リスクです。プラチナは産出量が少なく、供給元が限定されており、経済・政治情勢や鉱山の稼働状況に大きな影響を受けやすいです。特に南アフリカやロシアが主要産出国であるため、これらの地域の情勢不安がプラチナ価格に影響を与える可能性があります。
次に流動性リスクにも注意が必要です。プラチナ地金は市場全体で流通量が金や銀に比べて少ないため、売却時に買い手を見つけにくい可能性があります。
また、金と同様に保管リスクもあります。プラチナ地金は現物資産であるため、自宅での保管には盗難や紛失のリスクがあります。貴金属専用の金庫を用意するか、貴金属業者が提供する保管サービスを活用すると安心です。
更に、税金も忘れてはなりません。プラチナ地金の売却で発生した利益は、譲渡所得として課税対象となります。ただし、5年以上の長期保有で税率が軽減されます。したがって、売却時期や保有期間を考慮した管理も必要です。
プラチナ地金は、その希少性と工業用途の需要の高さから、資産分散先の1つとして注目される貴金属です。経済不安やインフレリスクの高まりに対して、金や銀とも異なる値動きを見せるプラチナは、ポートフォリオの安定性を高める資産として位置付けられます。
プラチナ地金は短期的な売買益を狙うよりも、長期的な資産保全やインフレヘッジを目的とした投資商品として適しています。経済不安が高まる局面でも安定した価値を維持しやすく、他の資産の値動きと相関性が低いプラチナを分散投資の一環として取り入れることで、資産全体の安定成長が期待できると言えるでしょう。
またプラチナの売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii