最終更新日:2022年2月15日
ダイヤモンドといえば無色透明のイメージが強いですが、中には色がついたカラーダイヤモンドも存在します。中でもピンクダイヤモンドは、可愛らしい見た目から女性人気が高く、結婚指輪などにも使われることが多い傾向です。また、流通量が少なく希少性の高い宝石としても知られています。
この記事では、ピンクダイヤモンドの特徴と価値について解説します。ピンクダイヤモンドの購入や売却に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
ピンクダイヤモンドとは、名の通りピンク色のダイヤモンドです。女性からの人気が高く、「完全無欠の愛」の宝石言葉を持っていることから婚約指輪や結婚指輪にも使用されています。
天然ダイヤモンドは鉱物の中で最も硬いとされており、無色透明が一般的です。しかし、ダイヤモンドが作られる過程で不純物が混ざることによって、「カラーダイヤモンド」と呼ばれる色を帯びた石が採掘されることがあります。
カラーダイヤモンドには、ピンクダイヤモンドの他に、レッドダイヤモンド・ブルーダイヤモンド・オレンジダイヤモンド・ブラウンダイヤモンドなど全12種類が存在します。
ダイヤモンドは無色透明のほうが価値が高いと思われがちですが、同じ大きさ・品質の宝石であれば、ピンクダイヤモンドのほうが評価される場合もあります。過去には、オークションで2倍近く高い落札額で取引された事例もありました。
ここでは、ピンクダイヤモンドの価値が高くなる理由について解説します。
ピンクダイヤモンドは世界中にある鉱山のうち、数か所のみで採掘されています。ピンクダイヤモンドが採掘できる量は非常に少なく、年間産出量は全ダイヤモンドの産出量のうちたった0.1%ほどです。
ピンクダイヤモンドの主要鉱山としては、オーストラリアのアーガイル鉱山が有名です。アーガイル鉱山では年間約6トンのダイヤモンド原石が採掘されるものの、ほとんどが工業用ダイヤモンド向けで、宝飾品として利用できるのは約1%となっています。1%の中でも、ピンクダイヤ原石は1%程度しかありません。
ダイヤモンド自体が貴重な宝石ですが、無色透明に比べてピンクダイヤモンドのほうが希少価値が高く、ジュエリー市場で流通しているダイヤモンドのうちピンクダイヤモンドはわずか0.01%未満といわれています。
ピンクダイヤモンドが発掘できる鉱山のうち、総産出量の95%以上を占めていたのがアーガイル鉱山です。しかし、年々採掘量が減少していき、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、アーガイル鉱山は2020年11月に閉山しました。
現在はロシアや南アフリカで採掘されていますが、質・量ともにアーガイル鉱山と同じレベルのピンクダイヤモンドが見つかることはほとんどありません。
今後、ピンクダイヤモンドは産出量・流通量ともにますます減少していくと予測されます。
同じピンクダイヤモンドでも、さまざまな色味やグレードのものが存在します。そのため、ピンクダイヤモンドの購入・売却を検討する際には、市場価値を把握しておくことが大切です。
ここでは、市場価値の高いピンクダイヤモンドの特徴を3つ取り上げ、それぞれについて紹介します。
ピンクダイヤモンドには淡いピンクから濃いピンクまでさまざまな色が存在し、わずかな色味の違いで価値は大きく変わります。基本的に色味が濃く鮮やかであるほど価値が高く、一定以上の色合いを持った色は「ファンシーピンク」と呼ばれています。
ファンシーピンクカラーの中でも色合いによってさらに6段階に分けられており、最も等級が高いのが「ファンシービビッド」です。
等級 | 色合い | 価値 |
---|---|---|
ファンシービビッド | 上質で鮮やか | より高い |
ファンシーインテンス | 上質で激しい | ↑ |
ファンシーディープ | 上質で深い | ↑ |
ファンシーダーク | 上質で暗い | ↑ |
ファンシー | 上質 | ↑ |
ファンシーライト | 上質で薄い | 高い |
また、ピンク色の一般的な色味は主に下記の4種類です。
ピンク | 通常のピンク |
---|---|
パープリッシュピンク | 紫がかったピンク |
ブラウニッシュピンク | 茶色がかったピンク |
オレンジッシュピンク | オレンジがかったピンク |
鑑定書には、色味と等級を合わせて「ファンシーダーク ピンク」「ファンシービビッド パープリッシュピンク」などと記載されます。
ブラウンやオレンジが混じると、たとえ天然ピンクダイヤモンドであっても希少性が落ちるため注意が必要です。反対に、紫がかったパープル系ピンクダイヤモンドは、純色のピンク色より価値が上がる場合があります。
ピンクダイヤモンドにも天然物と人工品が存在します。イエローダイヤモンドに放射線を当てる方法で、人工的にピンクダイヤモンドを作ることが可能です。
天然ピンクダイヤモンドの色は自然が生み出しており、似たような色でも少しずつ色味が異なりますが、人工ピンクダイヤモンドは色ムラがなく均一的です。そのため、ピンク色の鮮やかさや透明感などで見分けることができます。
天然ピンクダイヤモンドに比べて人工ダイヤモンドは市場価格が大幅に下がるため、購入や売却を検討している場合は要注意です。
無色透明のダイヤモンドの品質評価基準には、カラット・カット・カラー・クラリティの「4C」があります。ピンクダイヤモンドも同様で、カラーだけでなく他の項目のグレードが高いほど市場評価も高くなります。
カラットとは、ダイヤモンドの重さを表す単位のことです。カラット数は1ct=0.2gで表され、サイズが大きいほど価値が上がります。
カットとは、ダイヤモンドの原石を研磨し形を整える加工処理のことです。カットの質が高いほど、ダイヤモンド特有の美しい輝きが見られます。色味が大切なピンクダイヤモンドの場合は、無色透明のダイヤモンドと比べるとあまり重視されていませんが、色味がよい宝石でカットのグレードが高いとより高評価です。
クラリティとは、ダイヤモンドの透明度のことです。傷や内包物が多いと、ダイヤモンドの美しさが損なわれてしまいます。ピンクダイヤモンドは見た目が重要なため、クラリティによって評価が大きく左右されます。
自宅に眠っているピンクダイヤモンドを売却したい場合は、専門知識を持つ宝石鑑定士が在籍し、豊富な買取実績がある宝石買取店に持ち込む事が大切です。
さらにより高く売るコツとして、美しい状態にクリーニングすることと鑑定書を用意しておくことをおすすめします。
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ピンクダイヤモンドは採掘量・流通量ともに少なく、希少価値の高い宝石です。ピンクダイヤモンドは色味が濃く鮮やかなファンシーピンクほど市場価値が高く、4Cのグレードがよいとさらに高額で取引されるようになります。ピンクダイヤモンドには天然物と人工品があり、人工品は価値が下がるため売却を考えている人は要注意です。
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