
最終更新日:2025年06月16日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
金には購入価格と売却価格の差であるスプレッドが存在します。スプレッドは売却損益に大きな影響を与えるため、金投資を行う際はその内容の理解が欠かせません。金の購入時に把握すべきスプレッドについて、その内容や注目すべき点などを解説します。
金を購入する際に、意識すべき重要なポイントのひとつが「スプレッド」です。スプレッドとは、購入価格(売値)と売却価格(買値)の差であり、金取引における実質的なコストです。スプレッドがあるため、投資家が金を買う際は、実際の金相場よりも高い価格で購入し、売る際は相場よりも安い価格で売却することになります。このため、スプレッドが利益を左右します。
例えば、金1gあたりの相場が10,000円の場合、販売価格が10,300円、買取価格が9,700円と設定されていれば、スプレッドは600円です。よって、購入直後に売却すると600円の損失が発生します。
スプレッドは貴金属業者や販売形態により異なります。金地金の店頭販売では数百円から数千円のスプレッドがあることが一般的で、オンライン販売や積立型サービスでも手数料に相当する形でスプレッドが設定されています。購入先を選ぶ際は、価格差であるスプレッドの把握は非常に重要です。
スプレッドの広さは、金投資の実質的なコストに直結します。スプレッドが広いことは、金の購入価格と売却価格の差が大きいことを意味するため、市場価格が上昇しても、利益が出るまで時間がかからざるを得ません。
更にスプレッドは、金価格が下落した場合の損失額にも影響します。市場価格が変動しない場合でも、スプレッドの存在により「買った瞬間に損失の状態」からスタートするため、スプレッドが広くなればなるほど、相場の動きに対する反応が遅れ、資産の目減りにつながるリスクが高まります。
また、長期保有を前提とした積立投資でも、毎月の購入時にスプレッドが積み重なるため、長期的な投資成果に影響を与えます。将来の売却時に十分な利益を得るためにも、各事業者のスプレッドの水準を初期の段階で把握した上での購入先選びが欠かせません。
スプレッドの狭い業者の選択は、金投資の収益性を高める上で重要です。近年では、スプレッドの低さを強みにするオンライン販売業者なども増えており、過去に比べて競争が進んでいます。金の購入先を選ぶ際は、単に販売価格の安さだけでなく、スプレッドの狭さにも注意が必要です。
同じ日・同じ金価格の相場において、ある業者は「売値10,200円/買値9,800円」でスプレッドが400円、別の業者は「売値10,150円/買値9,950円」でスプレッドが200円と設定されている場合を考えてみましょう。表面的には後者の売値が高いように見えますが、実際に投資効率が良いのはスプレッドが狭い後者の業者です。
比較の際は、以下のポイントをチェックすると効果的です。
・スプレッドの金額(円/g)
・リアルタイム価格の反映有無
・買付・売却時の手数料や最低購入単位
・配送や保管にかかるコスト
・業者の信頼性と実績
スプレッドだけでなく、その他のコストやサービス内容も踏まえて総合的な判断が必要です。例えば、楽天証券やSBI証券などのネット証券で提供される積立型の金投資は比較的スプレッドが狭く、ポイント還元や自動積立機能などの付加価値も提供されています。
このように、金の購入先の比較はスプレッドを基準としつつも、長期的な運用に適したサービスの有無やコスト構造も踏まえて評価することが、金投資成功の第一歩です。
金の購入において、スプレッドは見落とされがちなコストでありながら、投資成果に大きな影響を与える要因です。購入価格と売却価格の差であるスプレッドは、損益の起点となり、広さによっては収益化までの道のりが長くなります。購入先を選ぶ際は、スプレッドをしっかりと比較し、自分にとって有利な取引条件を備えた業者を選ぶ必要があります。
ただし、スプレッド以外にも、配送・保管のコスト、売却時の条件などを総合的に評価し、コストパフォーマンスの高い事業者と金取引を行うことが重要です。
スプレッドの仕組みを正しく理解して、必要以上に不利な条件で取引しないことは、投資家としての基本的なリスク管理となります。金は長期的に価値を保ちやすい資産として有効です。スプレッドに敏感になり、取引業者を賢く選び、計画的な金投資を行いましょう。
また金の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii
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