
最終更新日:2025年06月13日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
金融商品への投資タイミングは難しいと言えます。金の購入タイミングも同様であり、底値を狙って買うのは現実問題として困難です。このため、特に長期視点で金に投資するなら、積立投資の活用も選択肢となります。金の購入タイミングについて、タイミングを捉えるための基礎知識などを解説します。
目次
金の価格は、主に国際的な金相場(NY金先物など)によって決定されます。世界的に見れば、金は米ドル建てで取引されており、その価格は需給に加え、金融政策や経済情勢、為替相場など様々な要因に影響を受けます。特に米国の金利動向やインフレ率、地政学リスクは金価格に大きく影響します。
日本国内で金を購入する際は、国際相場に加えて円相場(為替レート)の影響も受けます。たとえば、円安が進むと円建ての金価格は上昇する場合があり、逆に円高が進めば、ドル建ての金価格が上昇中でも、円建ては下落する場合があります。
また、金は利息や配当を生まない資産のため、高金利のタイミングでは他の金融商品に比べ相対的な魅力が低下し、需要が減少する傾向にあります。逆にリスク回避の局面では、安全資産として金に資金が流入しやすく、価格が上昇するケースがあります。
上記のように、金の価格は単に市況の影響だけでなく、為替・金利・経済不安など複合的な要因で動くため、購入タイミングの見極めには、これらの要素の理解も欠かせません。
一般的に、景気の後退局面や金融市場が不安定な時期には、安全資産として金の需要が高まり、価格が上昇する傾向にあります。このため、株価が大きく下落している時期や地政学リスクが高まる際は、金購入に適したタイミングと言えます。
また、中央銀行の金融政策も金の購入タイミングを考える上で重要です。金は利息を生まない資産のため、政策金利が低水準または金融緩和が続いている時は、相対的に魅力が高まります。反対に利上げ局面では、金にとって逆風となるため、価格が下落することがあります。金利上昇が一巡したタイミングは、金の底値を見極める上で目安になります。
また、日本国内で金を購入する場合、円安が進行していれば円建ての金価格が上昇しやすくなります。一方、円高時は円建ての金を安く買える可能性があるため、為替レートの動向にも注意が必要です。
ただし、市場の変動を正確に読むことは困難です。長期投資の観点では、底値買いを狙うよりも、資産分散や長期的な視点で考えて、焦らず冷静に投資タイミングを判断する姿勢が求められます。
金の価格変動は予測が難しく、投資タイミングに頭を悩ます投資家も少なくありません。このような悩みを軽減し、価格変動リスクを平準化する方法として有効なのが積立投資です。
積立投資は、毎月一定額を継続して投資するため、高い時には少量を、安い時には多くを購入する投資方法で、金の平均購入価格を抑えられる「ドルコスト平均法」が機能します。長期的な資産形成を目的とする場合、積立投資は特に有効です。また経済の先行きが不透明な時期や、金相場が短期的に乱高下している際も、定期的な購入を続けることで、感情に左右されず冷静な投資ができます。
更に、証券会社や貴金属業者が提供する積立サービスは1,000円単位などの少額から始められるものも多く、無理なく長期に取り組める点もメリットです。月々の負担を抑えながら、長期的な視点で資産の分散や増加を目指したい場合は、積立投資は最適な手段となり得ます。
金の購入において、タイミングは投資成果を左右する重要な要素です。金価格は国際市場で決まり、為替相場や金利動向、地政学リスクといった複合的な要因により変動します。
しかしながら、市場の動向を完璧に予測することは困難です。無理に底値を狙うのではなく、分散投資の考え方を取り入れながら、継続的な購入を続けることが現実的かつ効果的な方法です。
金はインフレや市場の混乱時に強い実物資産として評価されており、長期的な資産保全に向いています。感情に左右されない投資方法の採用が、安定した資産形成に近付くのではないでしょうか。
また金の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii
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