最終更新日:2021年11月29日
ダイヤモンドのカットの種類は、ダイヤモンドの価値を決める重要な要素の1つです。ダイヤモンドのカットには、よく知られているものからマイナーなものまで、さまざまな種類があります。しかし、具体的にどのようなカットの種類があるのか、カットの種類によって何が異なるのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
当記事ではダイヤモンドのカットについての基本情報から、8種類の人気・話題のカットまでを紹介します。ダイヤモンドの購入・売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ダイヤモンドの「カット」とは、「シェイプ」もしくは「カットグレード」を指す言葉です。シェイプとカットグレードはいずれもカットと呼ばれるため、混同されることが少なくありません。しかし、シェイプとカットグレードは、それぞれ異なる概念です。
シェイプ |
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多角形や円形など、ダイヤモンドを真上から眺めたときの外観形状を意味します。 |
カットグレード |
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カラット(重さ)・カラー(色)・クラリティ(透明度)とともに4Cと総称されるダイヤモンドの品質評価基準の1つです。カットグレードの評価はプロポーション(形のバランス)とフィニッシュ(研磨状態・対称性)によって決まります。 |
ダイヤモンドのカットと言えば、カットグレードを指すことが一般的です。しかし、当記事では、ダイヤモンドの形を紹介するため、シェイプを意味する言葉としてカットを用います。
ダイヤモンドのカットには、原石の数だけカットの種類があると言われるほど非常にたくさんの種類があります。ここで紹介するカットは、数あるカットの中でも特に人気・話題の8種類のカットです。
なお、以下のカット以外にも、トリリアントカットやバゲットカット、ローズカットなどのユニークなカットがあるほか、中には、カットごとの特徴を組み合わせたダイヤモンドも存在します。
ラウンドブリリアントカットは、世界中で高い人気を誇るカットです。ダイヤモンドと聞くと、ラウンドブリリアントカットのフォルムを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
57面体または58面体のラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドの輝きを最大限引き出せる理想的なカットと言われています。ダイヤモンドの存在感が引き立つため、ブライダルジュエリーにふさわしいカットとしても人気です。
ダイヤモンドの中でも、特に需要が高いラウンドブリリアントカットは、他のカットと比べて、高値で取引される傾向にあります。また、鑑定書に5段階の「カットグレード」が表記されるなど、他のダイヤモンドよりも明確な価値基準が設けられています。
丸みを帯びた楕円形の「オーバルカット」は、上品でクラシカルな印象のカットです。ラウンドブリリアントカットに見劣りしない輝きを放つ上、指を細長く見せる効果を期待できることから、婚約指輪のメインストーンに選ぶ人も少なくありません。
また、オーバルカットは長い歴史を持つカットとして知られています。たとえば、歴代イギリス女王の王冠にあしらわれているダイヤモンドも、オーバルカットです。 オーバルカットのダイヤモンドはラウンドブリリアントカットほどではないものの、他のカットと比べると需要が高いため、比較的高値で取引されています。
マーキースカットは、両端が尖った楕円形のカットであり、シャープな印象を持ちます。18世紀のフランスで活躍したポンパドール夫人が侯爵(マーキース)の称号を受けた際に流行していたため、マーキースカットと名づけられたと言われています。
ダイヤモンドを大きく見せる一方で、主張しすぎない光を放つマーキースカットは、ブライダルはもちろん、普段使いのジュエリーとしても人気です。複数個組み合わせることで花や蝶などのさまざまなモチーフを作れる点も、特筆に値するでしょう。
マーキースカットのダイヤモンドは汎用性が高いことから、ラウンドブリリアントカットに引けを取らない高値で取引されることもあります。
ペアシェイプカットは、一端が尖っており、もう一端は丸みを帯びている洋梨のような形のカットです。涙の雫を連想させる形状でもあることから、ティアドロップカットと呼ばれることもあります。
ペアシェイプカットはデザイン性が高く、ネックレスやイヤリング・ピアスなどのジュエリーとして人気です。また、婚約指輪のメインストーンとしても一定の支持を得ています。
ペアシェイプカットは、あらゆるジュエリーを際立たせるデザインで、年齢を問わず幅広く愛されているカットであることから、高値で取引されることが少なくありません。
ハートシェイプカットは、その名の通りハートの形を模したカットです。愛らしいデザインであることから、婚約指輪のメインストーンとして若い女性を中心に人気を博しています。
ハートシェイプカットは、高い技術がなければ生み出すことができません。また、削る部分が多い分、ハートシェイプカットにできるダイヤモンド原石は限られており、希少価値が高いとされる傾向です。
ただ、万人受けするとは言い難いデザインであるため、場合によっては査定額が低くなることがあります。買取査定に出す際は、複数社に見積もりを出すようにしましょう。
プリンセスカットは、ラウンドブリリアントカットのように強い輝きを放つ四角形のカットです。イギリス王室のチャールズ皇太子がダイアナ妃に贈った婚約指輪にあしらわれていたダイヤモンドのカットとしても知られています。
プリンセスカットの中でも、大粒のものは婚約指輪のメインストーンとして人気があります。一方、小粒のものは婚約指輪のサイドストーンや、エタニティリングにピッタリです。
プリンセスカットは削る部分が少なく、他のカットと比べても原石のロスが少ないため、人気の高いカットの中では比較的手頃な価格で取引される傾向にあります。
エメラルドカットは、角を落とした長方形もしくは正方形で、テーブル面と呼ばれる上部の平らな面が広く、奥行きを感じさせる神秘的なデザインのカットです。ゴージャスな印象を与えるエメラルドカットは、ジュエリーのメインストーンとして根強い人気を得ています。
大女優のグレース・ケリーも、1956年公開の映画「上流社会」でヒロインを演じた際、エメラルドカットのダイヤモンドを使用した婚約指輪を身につけていました。
エメラルドカットは、内包物の少ないダイヤモンドにしか施せないため、流通量が少なく、希少価値が高いカットとしても知られています。
Wish upon a starは、ダイヤモンドの中に大小2つの星が映し出されるロマンティックなカットです。日本屈指のパワースポットである、出雲大社に奉納されたダイヤモンドに施されたカットとしても知られています。
また、Wish upon a starは、「身につければ夢が叶う」と言われている今話題のカットです。ジュエリーのメインストーンとしてはもちろん、ペンダントトップとしても人気を集めています。
Wish upon a starは非常に難易度が高いカットであり、限られた職人しかカッティングできないという特徴もあります。
ダイヤモンドのカットには形を表す「シェイプ」の意味と、評価基準の1つである「カットグレード」の意味があります。
ダイヤモンドのカット(シェイプ)のうち、最も人気の高いカットはラウンドブリリアントカットです。また、他にもオーバルカットやエメラルドカットなど人気・話題のカットが存在します。
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