最終更新日:2025年12月16日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
金の購入には、専門店で購入するイメージがあります。しかし現在、現物の金の店頭販売をストップしているケースが少なくありません。金販売店の店頭で現物の金が販売されていない背景や、店頭で買えない場合の他の選択肢をご紹介します。
目次
金の販売店で「在庫がない」、といった声が最近増えています。大手の貴金属店でも、小型インゴットや人気サイズ(10g・20g・50g)が品薄のケースも珍しくありません。
背景として大きいのは、金の価格上昇を背景とする需要の急増です。世界的なインフレや地政学リスクの拡大により、安全資産として金の需要が高まり、個人投資家による現物を求める動きが加速しています。その結果、国内の店頭在庫がなくなっています。
更に、海外市場での需要の拡大も影響しています。特に中国やインドでは金購入が文化的にも浸透している上、経済不安などの影響から需要が急伸しています。金地金の流通量が限られる中で、日本の小売市場に十分な在庫が回らない状況が継続中です。
また、現物の金は製造・輸送・検品などのプロセスを経て店頭に並ぶため、一度需給が逼迫すると回復までに時間がかかります。
こうした背景により、店頭で金が買えない状況が続いており、金の投資を希望する投資家は、店頭販売の需給環境を理解した上で、他の購入手段も検討する必要があります。
店頭販売は、実物の金をその場で確認しながら購入できるため、安心感の高い購入方法です。特に田中貴金属や三菱マテリアルなどの大手の店舗では、品質の確かな地金やコインを直接受け取りできる点が大きなメリットです。ネット販売とは異なり、実物を手にするまでの時間が短く、配送リスクを心配する必要がない点も魅力です。
しかし、近年の相場高騰や需要急増の影響から、全国の店舗で現物の在庫不足が発生しています。純金インゴットや人気の金貨が店頭に並ばず、種類によっては販売を停止している店舗も出ています。
店頭で金の現物を購入できない状況が続く中、投資家は別の購入方法を検討する必要があります。近年はオンライン販売や積立投資が充実しており、金に投資しやすくなっています。
まず代表的なのがネットでの購入です。楽天やAmazonなどで様々な貴金属業者などがインゴットやコインを販売しています。また、フリマアプリのメルカリでも金の購入が可能です。
また、近年は純金積立サービスの利用者が増加しています。毎月1,000円~1万円など少額からスタートでき、購入のタイミングを分散できるため、欲しい日に買えない、という問題を避けられます。積立により蓄積された金は、後から現物に交換できるサービスもあり、店頭在庫逼迫の影響を受けにくい柔軟な投資方法です。(なお、現物の引き出しができない積立サービスもあるため注意が必要)
更に、金ETF(上場投資信託)も有力な選択肢です。証券口座があればリアルタイムで売買でき、金価格に連動した値動きで取引できる点が魅力です。盗難リスクもありません。金の保有自体にはこだわらず、値動きから利益を上げたい投資家に向いています。
現物の金の逼迫が続いており、欲しい時に金を店頭で買う、という方法だけで金投資を行うのは難しくなっています。
そのため、店頭で買えない場合の想定も必要です。ネット販売を活用すれば、在庫状況をリアルタイムで確認でき、店舗を回る手間をかけずに購入できます。また、純金積立をなら、在庫逼迫とは無関係に少額から安定して金を蓄えることができ、長期的な資産形成との相性も良いです。価格変動に合わせて一定額を積み立てる仕組みは、投資タイミングの難しさを軽減するメリットがあります。
店頭の在庫不足は、金の投資需要が拡大している証拠でもあります。複数の投資方法を知ることが、今後の金投資では欠かせないと言えるでしょう。
金・貴金属の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

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