最終更新日:2025年11月17日
この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(買取本舗七福神)では金の販売は行っておりませんので、ご理解頂けます様お願い致します。
「金の購入はやめとけ」との言葉を耳にすることがあります。金も値動きがあるリスク資産であり、購入後に価格が下落するリスクもあります。「金の購入はやめとけ」との言葉の背景にある金投資のリスクを改めて考えてみました。リスクある投資商品に投資する際は、どのようなリスクがあるか知ることが大切です。
「金を買うのはやめとけ」と言われることがあります。金は安全資産と呼ばれる一方で、短期的な値動きが大きく、タイミングを誤ると損失を抱えるリスクもあります。こうした側面を理解せずに購入すると、期待した利益が得られず「買わなければよかった」と感じる人も少なくありません。
また、金は利息や配当などのインカムゲインがありません。そのため、単に保有するだけでは収益が得られません。金価格が上がらない期間が長く続くと、“持っていても増えない資産”として不満も生じます。特に金利が上昇している際は、インカムゲインが得られる金融資産の魅力が増すため、「今は金を買うべきではない」との意見が強まります。
これらの理由が、「金購入はやめとけ」という言葉が生まれる背景ではないでしょうか。
金は長期的に価値を維持しやすい資産ですが、複数のデメリットやリスクもあります。最大の注意点は価格変動の大きさです。金は世界的な経済ニュースや為替の動き、中央銀行の政策に敏感に反応します。特にドル高や金利上昇の局面で金は売られやすくなり、短期間で大きく値を下げることもあります。
次に、金は利息や配当などのインカムゲインがありません。株式や債券なら、保有している間に配当金や利息が得られますが、金の場合は値上がり益が唯一の収益源です。価格が横ばいの期間が長く続けば、実質的な利益はゼロです。特に金利が高い環境下では、金よりも債券など利回りのある資産が好まれます。
また、保管や手数料の負担も軽視できません。現物の金地金を購入する場合は、盗難防止のための貸金庫などの保管費用や、売買時のスプレッド(販売価格と買取価格の差)が発生します。金ETFなどを利用しても、信託報酬などのコストがかかります。金は少額以外は、単に保有するだけでもコストが生じる資産です。
金への投資にはリスクやデメリットがありますが、それでも「買うべきではない」と一概に言い切れないのは、金が持つ本質的な価値に理由があります。金は古くから世界共通の価値を持ち、どの国の通貨にも依存しない実物資産です。通貨の価値が揺らぐ金融不安などの際に、金は価値を維持しやすい資産として再評価されます。
特に近年は、世界的なインフレや地政学リスクの高まりを背景に、金の安全資産としての側面が注目されています。株式や債券が下落する局面でも、金は資産全体の下支え役として機能する傾向があり、分散投資先の1つとなります。
参考:金は日本の財政状況が悪化する中でリスクヘッジとなる資産
また、金の現物を保有する安心感や満足感は、投資家心理の安定にもつながります。このように、金には数字では測れない価値や魅力があります、この点は、金が多くの人々を魅了する部分です。金はリスクを理解した上で資産の1つとして適切に保有すれば、堅実な資産形成の支えとなります。
「金の購入はやめとけ」との言葉を耳にする時、その背景には必ず理由があります。短期的な価格変動や利回りの低さ、保管コストなど、確かにデメリットは存在します。しかし重要なのは、金の性質を理解して自分の投資目的に基づき判断することです。
最終的に、金の投資判断は自身の目的が基準となります。情報を正しく整理して、自分自身の資産形成方針に沿った判断を下すことが、賢い投資家の第一歩となるでしょう。
金・貴金属の売却の際は分かりやすい価格設定とスピーディな手続き、買取手数料0円の買取本舗七福神にご相談ください。
金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

【2025年】金価格は今後どうなる?節目価格15,000円到達なるか?相場推移と価格変動の要因も
更新日:2025年1月9日
金価格は2024年まで6年連続して上昇しました。2025年も上昇が...詳しくはこちら
【2025年】金価格は今後どうなる?節目価格15,000円到達なるか?相場推移と価格変動の要因も
更新日:2025年1月9日
金価格は2024年まで6年連続して上昇しました。2025年も上昇が...詳しくはこちら