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金投資とは?メリット・デメリットを徹底解説

最終更新日:2025年4月08日

古代からその価値を認められた金は、現代も資産価値が認められています。現在は金そのものを持つだけでなく、金融商品として金に投資する方法もあります。こちらの記事では、金投資について基本的な事項を解説するとともに、メリット・デメリットも合わせて解説します。

 

1. 金投資の基本とは?初心者向けに解説

最初に金投資の基本として以下の2点について解説します。

・金投資の歴史と価値の変遷
・金投資の主な種類(現物・ETF・積立など)

 

1-1. 金投資の歴史と価値の変遷

金は古代から価値のある資産として認識されてきた金属です。古代エジプトでは王族の象徴とされ、ローマ時代には貨幣として使用されました。近代では金本位制が採用され、金は各国の通貨の価値基準とされました。金本位制は既に廃止されたものの、過去の歴史もあり金の価値は今も世界中で認められています。金融危機やインフレの際に金の価格は上昇する傾向があり、資産保全の手段として利用されています。

 

1-2. 金投資の主な種類(現物・ETF・積立など)

金投資には様々な方法があります。代表的な投資手段としては以下の3つがあげられます。

①現物投資:金地金や金貨を購入し、物理的に金を保有する方法です。安全な保管場所が必要となりますが、手元に資産を置く安心感と満足感があります。

②金ETF・投資信託:証券取引所で取引される金ETFや、運用会社が運用する金の投資信託を活用する方法です。現物を保有せず金価格に連動した運用ができるため、手軽に金投資を始められます。なお、現物の金の引出権を持つETFもあります。

③純金積立:毎月一定額を積み立てることで、少額から金を購入できる方法です。長期的に購入単価を平準化できるメリットがあるものの、手数料が発生します。

 

2. 金投資のメリットとは?資産防衛に役立つ理由

金投資のメリットとしては以下の3点があげられます。

・インフレや経済危機に強い
・長期的に価格が安定している
・分散投資に適している

 

2-1. インフレや経済危機に強い

金はインフレ時に価格が上昇する傾向にあります。法定通貨の価値が下がると、実物資産である金の需要が高まり価格は上昇します。また、経済危機や金融不安が生じると、投資家が安全資産として金を購入する動きが生じるため、金価格は上がることが多いです。「有事の金」とも呼ばれており、有事の際の資産保全の手段として金は活用されています。

 

2-2. 長期的に価格が安定している

金は長期に渡り価値を保ち続けています。株式や不動産と比較して、長期的に安定した価値を持つため、リスク分散の手段として、投資ポートフォリオの一部に組み込むことが推奨される資産です。

 

2-3. 分散投資に適している

金は株式や債券とは異なる動きをする傾向にあり、分散投資に適しています。株式市場全体が下落する局面で金価格は上昇する傾向があり、リスクヘッジ手段として有効です。特に経済不安が高まるリスク回避の局面で、金はポートフォリオの安定に貢献します。

 

3. 金投資のデメリットとリスクを理解しよう

次に金投資のデメリットとして以下の3点を取り上げて解説します。

・価格変動が大きい
・利息や配当がない
・保管コストや手数料がかかる

 

3-1. 価格変動が大きい

金価格は世界の経済情勢や、需要と供給のバランスにより大きく変動します。例えば、金融危機や地政学的リスクが高まると金の価格は上昇することが多い反面、金融市場の安定期には下落する傾向にあります。また、短期的な価格変動が激しいため、タイミングを誤ると大きな損失に至る可能性があります。短期投資の際は、リスクを十分に理解する必要があるものの、金投資は基本的に長期スタンスで行うものです。

 

3-2. 利息や配当がない

株式は配当、債券は利息といった継続的な収益が発生しますが、金から継続的な収益は得られません。金は値上がり益のみを期待する投資となります。継続的な収益のない金は、資産全体から見て一部の保有に留めるのが安全です。

 

3-3. 保管コストや手数料がかかる

現物の金を保有する場合、安全に保管するためのコストが発生します。銀行の貸金庫を利用する場合は年間費用がかかり、自宅で保管する場合も金庫などの購入が必要です。また、金ETFや純金積立では運用手数料がかかるため、コストを考慮した上で投資方法を選択する必要があります。

 

4. 金投資の始め方とおすすめの方法

最後に金投資を始める際におすすめの方法を以下に3点取り上げて解説します。

・金の現物を購入する
・金ETF・投資信託の活用
・純金積立を行う

 

4-1. 金の現物を購入する

金地金や金貨を購入する場合、信頼できる販売業者の選択が重要です。日本では田中貴金属や三菱マテリアルなどの大手企業が金の販売を行っています。購入時には、スプレッド(売買価格の差)や手数料、保管方法の確認が大切です。

参考コラム:金貨購入の基礎、知っておきたいメリットや注意点について

 

4-2. 金ETF・投資信託の活用

金ETFは証券取引所で取引でき、売買が簡単で保管の手間がかかりません。複数のETFが上場しており、SPDRゴールド・シェア<1326>や純金上場信託<1540>などが人気です。また投資信託の活用で、分散投資の一環として金を資産の一部に組み込むこともできます。

参考コラム:金のETFとは、その特徴やメリット・デメリットを解説

 

4-3. 純金積立を行う

純金積立は毎月一定額を積み立てることで、価格変動リスクを分散しながら金を購入できます。ただし、手数料が発生するため、長期的なコストを考慮する必要があります。少額から始められる点は魅力ですが、短期間で利益を得るよりも長期投資向けの手法です。

 

まとめ:金投資は自分に合った方法で始めよう

金投資はインフレ対策やリスク分散の手段として有効です。しかし、価格変動リスクや手数料などのデメリットもあります。様々な金投資の方法があるものの、自分の投資目的やリスク許容度を考慮し、最適な投資方法を選びましょう。

関連サイト:お金の疑問や悩みを解決する、オールインワンサービス@next(アットネクスト)

執筆者 石井 僚一

金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析、為替市場分析を得意としており、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆、みんかぶなど複数媒体に寄稿中。また過去多数のIPOやM&Aに関与しブックライティングやインタビューも手掛けている。 ファンダメンタルズ分析に加え、個人投資家としてテクニカル分析も得意としている。 Xアカウント @writerishii

石井 僚一イラストイメージ

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