最終更新日:2022年01月26日
金製品に用いられる刻印の1つに「K10」があります。金の刻印には、K10以外にもK18やK14などいくつかの種類があり、金製品の価値や特徴を知る上で重要です。しかし、K10の意味や特徴を知らない人は多いのではないでしょうか。
当記事では、K10を中心に金製品の刻印について、純度や色合いの違いなどを踏まえて特徴を紹介します。K10のメリット・デメリットも取り上げるため、これからアクセサリーやジュエリーを購入する予定の人や、所有している人は、ぜひ参考にしてください。
K10は金の純度を表す記号の1つであり、金の含有率が約42%であることを示します。10Kの「K」は、金の純度を24分の1で表す「カラット」の頭文字をとったものです。K10は10/42を意味するため、約42%の金が含まれていることになります。
K10をはじめとした金製品には、金が本来持つ柔らかさを補うために、耐久性や加工性を上げる目的で「割金」が混ぜられることがあります。他の金属が多く混ぜられているK10は、純金やより純度の高いK18などと比べてキズがつきにくい点や、変形しにくいという特徴があります。
K10と似ている表記に「10K」と「10金」が挙げられます。K10・10K・10金はいずれも同じ意味を持つものの、製造国によって異なる表記が使われています。
K10と10金は日本で製造された製品を対象に刻印される一方で、10Kは国外で製造されたことを表します。これから金製品を購入するにあたって国内産の製品を望む場合は、「K10」または「10金」と表記されている製品を探すとよいでしょう。
金の種類には、K10以外にもK24・K18・K14などがあり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、K10と特徴が似ているK14を除き、K24・K18・K10の純度や色合いの違いを比較します。
【純度】
純度(金の割合) | |
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K24 | 約100%(24/24) |
K18 | 約75%(18/24) |
K10 | 約42%(10/24) |
【色合い】
イエローゴールド | |
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K24 | 金の純度が高いため、基本的に純粋なゴールドのみ |
K18 | 鮮やかな色合い |
K10 | 優しい色合い |
ピンクゴールド | |
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K24 | 金の純度が高いため、基本的に純粋なゴールドのみ |
K18 | 優しい色合い |
K10 | 鮮やかな色合い |
ホワイトゴールド | |
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K24 | 金の純度が高いため、基本的に純粋なゴールドのみ |
K18 | ロジウム加工されているため、色合いに差がない |
K10 |
K24の純度は約100%であり、K18、K10と数字が小さくなるにつれて純度が下がります。色合いは、銀や銅など金以外の金属に左右されるため、K18とK10では違いが目立つ傾向です。刻印は、金製品によって具体的な位置は異なるものの、通常はリングの裏側などの目立たない位置にあります。
純度による特徴を把握した上で、用途や予算に合わせた金製品を選ぶとよいでしょう。
K10は、金の純度が低いゆえのメリットがある反面、人によってはライフスタイルに合わない場合もあります。そのため、K10を購入する際には、あらかじめメリット・デメリットを把握した上で、購入後のミスマッチを防ぐことが重要です。
ここでは、K10が持つメリット・デメリットを4つずつ紹介します。
K10には、下記4つのメリットがあります。
・手頃な価格のため気軽に楽しめる
K10は、金の含有量が少ない分、他の金製品と比べて料金が安く設定されている傾向にあります。金製品は全体的に高価格であるものの、K10は手ごろな価格であるため、気軽に金を楽しみたい人には最適です。
・割金が多いためキズや変形に強い
K10は、他の金製品と比べて割金が多いことで硬度が高くなっており、キズや変形に強い点もメリットです。長期的に金製品を楽しむ上で、K10が持つ耐久性は大きなメリットとなります。
・カラーゴールドのバリエーションが豊富で色が鮮明である
カラーゴールドのバリエーションが豊富にあり、自分好みの色を見つけやすい特徴もあります。純度は低いものの、色が鮮明で高級感のある雰囲気を出しているため、鑑賞用としても楽しむことができるでしょう。
・ファッションに取り入れやすい落ち着いた色合いのものが多い
K10は、色鮮やかなカラーゴールドだけでなく、優しく落ち着いた色合いのものも多くあり、どのようなファッションにも合わせやすい点でも人気です。ブルーベースの肌やメイクにも合わせやすく、プラチナやシルバーほどクールな印象にならないため、普段使いしたいと考えている人にとっては、K10が最適な場合があります。
K10が持つデメリットは下記の通りです。
・含まれている金が少なく比較的価値が低い
K10は、金の含有量が少なく安価で購入できる一方で、資産と考えた場合に他の金製品と比べて比較的価値が低い傾向にあります。ただし、近年は金全体の希少価値が高まっているため、K10単体で見れば決して価値が低いわけではありません。
・金そのものの色味が薄くなる
金以外の金属が多く含まれているK10は、その分、金そのものの色味が薄くなっている傾向です。金本来の色を楽しみたいと思っている人にとっては、K10に対して物足りない印象を持つ可能性があります。
・割金が変色することがある
銀や銅などの割金は酸化などの化学反応を起こしやすく、割金の含有量が多いK10は、他の金製品と比べて変色することが多くあります。特に皮脂などに含まれる油分や、温泉・洗剤などに含まれる硫黄に触れると変色しやすくなるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
・割金が原因で金属アレルギーが出ることがある
割金に含まれている成分が原因となり、金属アレルギーが起きるケースもあります。不安がある人は、K10を実際に購入する際に、製品に含まれている金属成分について情報を確認するとよいでしょう。
K10は他の金製品と比べて比較的安価ではあるものの、自宅で眠っている、または身に付けなくなったアクセサリーを高く売りたい人は多いでしょう。K10のアクセサリーは、いくつかのコツを押さえることで、相場より高く売れる可能性があります。
ここでは、K10のアクセサリーをできるだけ高く売りたい人向けに、売却のコツを3つ紹介します。
金そのものの価値が変わるわけではないものの、美しい状態を保っているアクセサリーのほうが、査定額が上がりやすい傾向にあります。そのため、日常的に手入れを欠かさないことが重要です。
手入れの際には、腐食の原因となる皮脂や汗・汚れを、柔らかい布で落としてください。キズや変色の程度によっては、専用のクリーナーを使用して磨くと、美しい状態に戻せます。クリーニング後は、きれいな状態を保つために継続的に手入れをしてください。
長期間手入れをしていなかった場合も、できるだけきれいな状態となるよう、売却前にクリーニングをすることがおすすめです。
購入したときの付属品がそろっていると、アクセサリー単体の場合よりも査定額が上がる傾向です。付属品がそろっていることを、買取の条件としているショップもあります。箱や鑑定書・説明書などの付属品をできるだけ用意し、購入時と同じような状態にしてください。
すぐに売却する予定のない人は、付属品をすべて同じ場所に保管することで、売却する際に探す手間がなくなります。
アクセサリーの売却先としては、買取実績が多い店を選ぶことがポイントです。査定額や査定方法は店によって違うものの、買取実績が多い店を選んだほうが、豊富な査定経験や正当な理由を基に査定額を算出してもらえるでしょう。また、対応に慣れており、査定がスムーズに進むというメリットもあります。
売却先を選ぶ際は、1つの店だけでなく複数の店で見積もりを取ることも重要です。店ごとの見積もりや対応を比較した上で、高額買取が可能で、信用のおける店を選ぶとよいでしょう。
K10とは、金の純度が約42%であることを示す刻印であり、刻印は他にK24・K18・K14などがあります。10Kは純度が低い分、割金が多く混ぜられているため、比較的価値が低い傾向です。純金よりも硬度が高く丈夫である一方で、変色しやすい点で注意が必要です。
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